朝のゴミ出し
ごみを出しに行く。そのために起きるたび、行きたくないよー、と思う。
マンションの人に会うのが怖い。
会ってもあいさつできるくらい大丈夫な人もいるけど、見ただけで、もっと言うとその人の車に似た車を街で見ただけで怖くなる人がいる。
考え過ぎだと、何度も言い聞かせても、どうしても恐くて困っている。その人に私は何もしていないのだけど。
今朝の可燃ごみ捨て、会ったのはあいさつを交わせるご婦人でほっとした。
気分が晴れて町内をぐるっと一周してきた。
登校する小学生に、仕事に向かう人々。
私はまた小さく傷ついてしまう。
怖れている住人にはそんなに出くわすことはないのだけど、毎回布団で気が重くなっている。
ごみを出しに起きる日は。
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