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無数のプログラムが自律飛行ロボットに仕事をさせている(佐那河内中学校ドローン特別授業)

お仕事のつながりで縁があり、神山町の隣町、佐那河内中学校の3年生に向けてドローン実験室のご依頼がありました。徳島県で行っているプログラミング教育研究授業の一環で、Telloの操縦体験の授業と、Pythonでコードを書いて飛ばす授業の間に挟まる形だそうです。

授業全体の方向性としては、農業用に応用が期待される自動操縦について理解を深める方向に持っていきたいとのこと。IoTとか、スマート農業とか、そのあたりがキーワードだそうです。

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写真はGPS自律飛行をするドローンを眺めている佐那河内中学校の皆さん。

ドローン実験室からスマート農業に関わりの深そうな教材をピックアップして、50分という短時間ながら自動操縦に関わるドローン技術について触れてもらいました。

構成は大まかに以下のとおりです。

ドローン実験室IoTスペシャルショートコース(50min)

1. ドローンに共通する機械的な特徴(5min)
2. GPS自律飛行のデモ(10min)
3. 自律飛行で実現できるフォトグラメトリのサンプル(5min)
4. 空撮に使ったSparkでジェスチャ制御のデモ(10min)
5. お散歩ドローンでカメラセンサーの働きを体験(5min)
6. ドローン輪投げでプログラミングして遊べるドローンの体験。(10min)
7. 質問など(5min)

2号機

導入はだいたいこの5年くらい昔に作った機体が活躍してくれます。蓋をパカッと開けて、GPSアンテナやモーター、コンピューターなどそれぞれの部品を確認しながら殆どのドローンに共通する機械的な特徴についてお話しました。

詳しく話せばこれだけで1時間くらいは余裕で費やしてしまう楽しいパートなんですが、5分で収めて次に行きます。

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Litchをつかって自律飛行のデモ。スマート農業に話をつなげるならGPS自律航行は避けて通れませんね。大河原高原にむかって森が広がる佐那河内中学校の南側を飛び回ってもらいました。

教室の中でLitchの画面を見せながら地図上で経路を指定して、実際に飛ばす、というデモンストレーションです。

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自律飛行で作ることができる画像をいくつか見せつつ、自律飛行によってこういうことが実現できるよ、という応用のお話。このあたりが今回の授業でメインにお伝えしたい要素でした。ドローンもプログラミングも一つの道具として、解決策の一部分に組み込む応用を考えるのが楽しいところです。

このあとはDJI Sparkを使ったジェスチャ操作の体験だったり、『お散歩ドローン』『ドローン輪投げ』といつもの教材を体験してもらいながらドローンの仕組みやセンサー、カメラの役割などについてお話しました。

50分という短い時間ながら、相手が中学生ということもあって矢継ぎ早に体験教材を詰め込んでみました。座学だけだとついていくのが大変かもしれませんが、体験コンテンツならあとから反芻して理解を深めてくれるのではないかと期待しています。投げっぱなしというやつです。

今回は授業も駆け足で写真を取る暇がなく、ドローンがGPS飛行で仕事をしてくれている間に撮影したベランダの1枚がやっとでした。

中学校のWebサイトにも授業の様子を紹介していただいていますので、よかったらこちらの記事もご覧ください。


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