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短い言葉ほどワーキングメモリを節約可能

『もしドラ』『ビリギャル』などがベストセラーになった要因のひとつとして、長いタイトルを簡略化したことにあると言われています。

略されたことで、ひとの記憶に残りやすくなったというわけです。事実、ワーキングメモリの負担を楽にして処理しやすくするには、単純に「短くすること」が有効です。

そして、短ければ短いほど記憶すべき情報量は減ることになるので、略語にこだわる必要もなし。自分だけがわかる数字など、何らかの符号化をしてもいい。

事実、ラーメン屋さんなどでは、どんぶり鉢をあらかじめ用意しておくなどの「外部記憶補助」のほかに、符号化も使っているのだとか。注文をそのまま覚えるには情報量が多すぎるため、味噌ラーメン、野菜増し、脂増し増しといった情報を独自のルールで「2・1・2」と変換するなど、事前に決めた法則に従って情報を小さくしています。

当然ながら、それら「変換ルール」自体を記憶するには若干の手間がかかることになるでしょう。

しかし、いったん覚えてしまえば、日々の作業効率は飛躍的に向上することになります。「記憶力がいい」といわれる人は、こうした「外部記憶補助」や「符号化」を(たいていの場合は必要に迫られて)活用しています。

日々の仕事においても、経験を積んだり知識を蓄えたりすることによって、記憶は簡単になるといいます。

新入社員が仕事を覚えるために四苦八苦するのは、経験や知識が少ないために情報を「符号化」することができず、情報量が肥大化するからです。

また、ひとつの情報が他の情報と結びつくことが少ないため、自分の経験や知識を「外部記憶補助」として活用できず、情報の処理が進みづらいからです。

たとえば、上司と新入社員が同じ新聞記事を読んだとします。上司はその記事に書かれている業界の最新ニュースについて、固有名詞や数字を交えてスラスラと話すことができるでしょう。

しかし新入社員は、同じ記事を2、3回読まないと頭に入らないかもしれません。

つまり、その差を生んでいるのは、記事を読むときいかに情報が圧縮されて頭に入ってくるかの違い、そしてすでに知っている情報との結びつきがもたらす理解度の深さ。それを可能にするのは経験や知識であり、上司の記憶力がずば抜けているというわけではありません。

だからこそ、1日も早く上司のようになりたいのであれば、とにかく経験と知識を増やす以外に方法はありません。

よくわからない記事であっても毎日少しでいいから読み続け、積極的に上司や先輩と仕事の話をする。

そうすることによって、その速度は早まっていくというわけです。


参考書籍:『仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方』(宇都出雅巳著、クロスメディア・パブリッシング)


最後までお読みいただきありがとうございました。


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