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食べられる側も本望:イロ直帰ラジオ


見事に雨だった。

雨女・あたりめです。


荷物が濡れたり、髪がどうしようもなくなったりするのはシンプルにものすごく嫌悪でしかないけれど、"雨" そのものや 天候としてそこに漂う雰囲気はわりと好きなほうだ。


確立として低いほうはなんとなく特別になりがちだと思う。実際雨の日の出来事の方が、時間が経っても覚えていることが多い気がする。まてこれあれか?単にイベント時にことごとく天候荒らしてるからか?そうなの???



あとは雨をみるたび、坂本教授が「理想の音は雨」だと話していたことをぼんやりと思い出したりもする。

この日のこともまた、あやふやな私の脳みそだけでなく、今にもはちきれそうな雨粒のひとつにぎゅっと収められるのだろう。

『理想的なのは、たとえば雨の音ですね。一粒一粒の雨粒が何かに当たる音というのは、ぼくらにはかなりランダムに聞こえます。でも風が吹けば、何か一定の強弱が聞こえてくる。つまり、完全にアナーキーでランダムな状態ではないわけです。そのときの雲の位置や大気の動き、温度や湿度などがすべて関係して、ランダムに思えるけれどある種の必然として、一つひとつの水の塊が降ってくる。それがぼくにとっては面白いし、理想の「音」でもあります。』

WIRED より



また遅刻した。(本当にすみません)


『お店入るとき何て言って入ればいいでしょうか、予約はどちらのお名前で…?』


直帰さんに細々とラインを送りながら、いつかのラジオで「遅刻というものは相手に対するナメからくる」という会話が繰り広げられていたことを思い出して心が痛い。

同じタイミングで、会えるのを楽しみにしていると言ってくれていたはるめチャンにも念の為連絡をいれた。



電車で転げそうになった。


『梅田って何個もあるの…?』と蚊の鳴くようなトーンでのメッセージが続く。どうやら初めての大阪ということもあり迷ったようだった。梅田・東梅田・西梅田・大阪、梅田は何個もあります。梅田ダンジョン・梅田トラップ。

すでに盛大に遅刻することは確定していたので、会場の最寄り駅で彼女と合流して一緒に行くことにした。お互いの容姿を知らないため、見つけやすいように全身真っ黒であることを伝える。


『真っ黒………実質ジョングクと待ち合わせじゃん……………』


私はこれから確かなオタクと会うのだということを再認識した。




スマホで会場周辺のマップを確認していると、横から控えめにスミマセン…と声がした。


ギャルが居た。


いやいやいやいやいや
100000000000000000000倍ギャルやないか。

はるめ、ギャルやないか。


あまりのことに、はじめまして〜などの記念すべき挨拶をすべて吹っ飛ばし「めちゃくちゃギャルやん!!!!!」とバカデカい声を出してしまった。何度でも言うが盛大に遅刻しているため、初対面の余韻に浸る間もなく「ギャルやん」を連呼しながら歩き出した。



会場に着き、着席するなり本みりんさんから「飛び入りがいるらしい」とトンデモねぇタレコミがあった。


お茶会当日まじのたまたま、飲食店で出会ったアミと一緒に来られた方が居たのだ。情報量が多すぎてもはや手をつける前に脳みそがフリーズしている。

 
私も一度 お客さんが10人くらいだったカフェライブでアミと出会ったことがあるけれど、今回スゴすぎるのは声をかけられた方がそのまま一緒にお茶会へ来たことである。選択豊かすぎだろ。


これはきっと誘った側が相当なイロ直帰ガチ勢だったのだろう…と思っていたというのに、あろうことかその方も当日来ることを決めたとのことだった。そんなこと起こるんだ。イベントを超えるイベントってやっぱ日常に潜んでんだナ〜〜。



自己紹介でラジオネーム(SNSアカ名)とお顔の情報がペアになって、そのひとの存在が "メタ" でなくなる瞬間は何度経験してもどきどきするし、オタクが沼落ちした瞬間の話はまじでいくつあっても良い。一生聞けてしまう。

私のまわりはジンペンさんが多かったのだけど、「もうすぐ帰ってきますね」「でもここからの2ヶ月が長く感じたりして」と話す その声と表情のあたたかさを見つめながら、ひとり勝手に胸いっぱいになるなどしていた。

沼落ちの瞬間含め、とにかくバンタンの、好きなひとの話をしているときの一人ひとりの表情、可愛いすぎて どうにか本人に見せられないものかと考えてしまう。手紙みたいなメッセージももちろん素敵だけど、ただひたすら オタクがあれこれ語り合ってる動画とか絶対嬉しいんじゃないかと思う。バンタンはそういうの、とても好きそうだ。



終盤、ラジオ用に送っていたお便りを目の前で音読されるという珍事態が発生した。

もはやどんな気持ちでどこを見ていればよいのか全く分からず、私は無の境地でイロさんの麺伸ばしアクスタを見つめる他なかった。

何回見てもオモロい


お便りを読んでいる間、直帰さんの「ハイ想像、イメージ、イメ〜ジシテ〜〜」という声に合わせて各々が目をつぶったり顔を覆ったり下を向いたりしていた。シンプルに怪しい空間すぎた。私が店員ならこの個室には絶対にオーダーを取りに行きたくないと思った。


内容としては、私が実際にみた夢(ユンギさんが登場)をここで昇華させてくれというものだったのだけど、この話をしているときを含め 2時間のうちに3回はイロさん(嫁人格)と目が合っていた気がする。いよいよ己の出禁が本当に近づいているのかもしれない。



2時間、まじで体感10分だった。

この手の集まりではあるあるだと思うけれど、あったまった頃に解散時間なっちゃうんだよな〜〜。緊張がほどよくほどけて適温からアチアチになるの、こっからなんすよ。いっちゃん良いとこで次回予告。



会場近くにお気に入りのお店があったので、お開き後は はるめチャンと夜ご飯を食べに行くことにした。



満席だった。(なぜなの)


遠方からはるばる大阪の地へ来てくれていたはるめチャンに 美味しいご飯を食べてもらいたかったというのにこの有り様である。

時間もあまりなかったので、今回はそばにあったマクドに行くことにした。私は地味に人生初の夜マックだった。



目の前の光景を何度もわりと真剣に疑った。私は今もしかするとジョングクと飯を食っているのではないかとすら思った。彼女はトンデモねぇ量をめちゃくちゃ美味そうに食っていた。こんなに美味しく食してくれて、きっとハンバーガーサイドも本望だろうと、Sサイズに変更した自分のポテトを口に運びながらその姿を見ていた。

セットを食べてからの追加オーダー


それにしてもあの量が一体あの身体のどこに収まっているのかさっぱり分からん。胃袋入った瞬間消化されてどっか消えてんか?



そうそう、はるめチャンによると、ギャルというのは つけまを2つ付けて初めて名乗れるものらしい。現状つけま1つのメイクを楽しんでいる彼女も、次に会うときにはまじのギャルになっているかもしれない。ピースピース。






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