ニンジャスレイヤーのバズった本編ツイート詳細調査 2013
まずニンジャスレイヤーの全本編ツイートからRT数ランキングを作った記事がこちら。
そこから派生して年代別にRT数を調査するのが当記事です。今回は2013年。
2013年は物理書籍が順調に刊行され、第2部に入り、特典でドラマCDが付属されニンジャに初めてプロの声優の声がついたりもした(このときのキャストは後のシヨンでも続投してます。当時駆け出しの新人だったヤモト役の雨宮天=サンがシヨンの頃には売れっ子声優となっており感慨深い!)
あと漫画も出た(後に無印版などと称されるようになる)初のマルチメディア展開で、ここからニンジャスレイヤーの存在を知りヘッズになった人も多いだろう。かく言う筆者もその一人です!
ツイッター連載の方はと言うと第3部の真っ只中で、後に伝説と語り継がれるような名(迷)エピソードが目白押し。RT数も文字通り桁違いなものが複数登場した。
4443RT 年に2回の風物詩
ニンジャスレイヤー本編全ツイート中トップRT数。オヌシの新刊は出ぬ……
コミケ等のイベントが近づくたびに季節風めいてRTされ、数年かけてこうなってしまった。その性質上、今後もRT数は少なくとも年2回は増えるだろう。
1498RT 一回表で128点
伝説のやきう回の中でも最も衝撃的だった勝利条件の解説ツイート。長らく全ツイート中2位の位置にいたが、2020年1月にギャラクシー胎内マントラ美男子に抜かれ、続く2月にはまさかのやきう回再放送の同内容ツイートにRT数を上回られてしまった。
そのため当記事執筆現在(2020年2月)では全ツイート中4位。
598RT やきう回あらすじ
一回表で128点の傷がよほど深かったらしく、あらすじで再説明されただけでこのバズりよう。
以降、やきう回のランクインがあまりに多すぎて、このままではただのやきう回調査になってしまうので割愛させてください……。
431RT ホームポジション
「キテレツ用語解説」系というか、現実に存在する概念をすごく曲解してる系のツイート。このてのツイートはこれ単体でヘッズ以外の一般人が読んでも笑えるので伸びる可能性が高い。
ヘッズ内で大量RTされるツイートとは性質が違い、ヘッズ外にまでバズを波及させて初めて大きく伸びるが、これにはタイミングや運の要素も大きい。ゆえにこれ系のツイートはRT数に相当ムラがあり、稀に頭一つ抜けて伸びる傾向にある。
381RT タイトルだけでヘッズ大量死
スシ回や知性マグロ回ややきう回で数多のニューロン死を味わわされたヘッズ達は、もはやタイトルだけで発狂するようになってしまった。「また料理回…?」「タイトルコールだけで腹筋が死んだ「かつてない左全開のタイトル」と当時の実況タグがタイトルコールだけで凄まじい流速を生み出してしまっている。
366RT ICBS(都市間弾道スリケン)
一際強烈な「キテレツ用語解説」のエントリーだ!この年代は「何吸ったらこんな発想沸くんだろう」と唸ってしまうエピソード、ツイートが多い。
ICBSに関しては後に続く解説も相当ニューロンにクる内容なのだが、それ以前にICBS(都市間弾道スリケン)という言葉そのもののパワと音韻が強烈すぎた。声に出して読みたい忍殺語。ICBS(都市間弾道スリケン)。
363RT 岡山県真実
岡山県=カッパドキアというだけでヘッズは既に重篤なダメージを受けていたのに、もはや何一つ分からない後段の説明が加わって頭が爆ぜた。
325RT 「岡山県」
「岡山県」という地が本編に初登場したツイート。しかもカッパドキアめいている。(2012年の予告ツイートにて「カッパドキアめいた陰鬱な岡山県の洞窟」は先に登場していたので本当の初登場ではない)
非ヘッズやニュービーの方にはこのツイートの真のおかしさが伝わりにくいので解説すると、この作品にこれまで出てきた地名は「ネオサイタマ」「キョート共和国」「オキナワ」「ドサンコ」などだ。それが急に「岡山県」と来た。全部漢字?岡山県ナンデ?そこに駄目押しの「カッパドキアめいた険しさ」と付け足されたもんだから「この岡山県は何?えっ何?岡山県???」とヘッズは次々に岡山県リアリティショックを発症した。
303RT イヤグワラッシュ
「ソイ・ディヴィジョン」終盤、クルセイダーに対してのイヤグワラッシュ。
非常に手に汗握る大乱戦の終盤、更新も0時を回り実況のテンションが最高潮だった状態で、1ツイート丸々全部埋めるイヤグワラッシュが久々に登場、かつ2013年初のイヤグワラッシュだったこともあり大きくRT数を伸ばした。
269RT フンフンフフーンなにか!
「ワン・ガール、ワン・ボーイ」にて、ライブハウス「壁」に登場した最初のバンド「キリクチ・マゴ」の演奏シーン。色々ひどい。
過去には「スシを食べすぎるな」も大きくRT数を伸ばしたことがあり、どうやら歌唱シーンは伸びる傾向にあるらしい。
266RT Y2K真実
2000年問題ってそういうことだっけ?とヘッズの知のう指数に何らかのダメージを与えたツイート。2000年問題で世界が大混乱に陥り電子戦争が起きたことは第1部から説明されていたが、「世界中でUNIXが多数爆発」そんな話、上から聞いてない!
233RT ケジメド
歌唱シーンは伸びる。
200RT 虹色の象
幻覚に象が出てくることについて、これ↓とかを連想させてしまう層が結構いた。
さらにサワタリはキャラ人気が非常に高いので、相乗効果でRT数を伸ばしたと思われる。
194RT ラッコやイルカについて考えないといけないんじゃないかな
今も使われることの多い「ヘッズスラング」系。翻訳チームは本編のみならず与太話やアナウンスにおいてもたびたびシーライフがどうのこうの言うので、環境配慮を促す与太話のお決まりのフレーズが本編にも流入してしまったものと言えるか。
多すぎて割愛したやきう回を列挙
今年のRT上位はやきう汚染が深刻なので一部の上位ツイートだけこちらに隔離させていただきました。各ツイートの説明はせぬ。
379RT 再掲
360RT あらすじ
354RT 野球のルール解説
346RT あらすじ
331RT 野球のルール解説
308RT 最終ツイート
285RT 128点になった瞬間と、フジキド登場シーン
個人的考察:実況文化の成熟
とりあえず、やきうが強すぎる。ここまで上位を1エピソードで独占されるとどう考察していいものか分からないのでやきうはツイート内容を個別解説せず、そのムーブメント全体という括りで考えることにする。
2013年はドラマCDに漫画にと、本編以外の盛り上がりも大きく、新規流入がこれまた多かった年だと思われる。今回の調査ではいずれも除外対象だが、与太話もアナウンスもニンジャ名鑑もRT数が伸びまくっていた(ドラマCDの声優発表ツイートなどは1000RT近かった)
2011年ごろから内輪ノリのクローズドなクラスタを形成してきたヘッズ界隈が、依然内輪的ではありつつもそのまま人数規模をさらに拡大し、周囲を呑み込むように外へ外へとその領域を伸ばしていった印象を見受けられた。
本編のRT数にもその傾向ははっきりと見られ、それ単体で読んで面白い「キテレツ用語解説」系のツイートはほとんどランクインせず、それよりも実況が盛り上がったりヘッズのニューロンがやられたりしたシーンの方が多い。やきうとか、岡山県とか、イヤグワラッシュとか、やきうとか、やきうとかな。
この年代を俯瞰してみると前半は超シリアスな長編エピソードが多く、バランスを取るため後半は読みやすい短編中心になったがその中に極端なトンチキエピソードが潜んでいた構図だ。これは、常に購読し続けているヘッズを中心に据えた連載戦略を取っていたと思われ、一般受けしそうなトンチキ日本ツイートの類はあまり重視されていなかった。
おそらくだが、ニュービーの引き込みは書籍や漫画の役目にしたのだろうと思われる。特に漫画は明らかに一般受けしそうなエピソード・世界観を理解しやすい入門向けエピソードで3巻までをガッチリ固めており、漫画きっかけで本編に流入したニュービーを短編ややきうでナイスクッキングしたり、熱狂的な実況に巻き込んだりしてヘッズ化させていく戦略に利用したと思われる。
まとめると、この年代は「実況が盛り上がったか否か」がRT数にかなり直結しており、クラスタ外へバズったというよりは実況の勢いでヘッズが一斉にRTボタンを連打した結果数字の上では大きくなったというRT数の増え方をしている。これは本来の意味の「バズる」とはちょっと違う気がする。
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カフェラテかミルクティー買います いや、カフェラテの方がカラテが高まりそうなのでカフェラテにします