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ニンジャスレイヤーのバズった本編ツイート詳細調査 2016

まずニンジャスレイヤーの全本編ツイートからRT数ランキングを作った記事がこちら。

そこから派生して年代別にRT数を調査するのが当記事です。今回は2016年

2016年は第3部が完結し、第4部がスタートした年。同時にダイハードテイルズが新たなプラットフォームとしてnoteを選び、noteの有料マガジン「ニンジャスレイヤーPLUS」がスタートした年でもある。

PLUSの登場でニンジャスレイヤーというコンテンツは新たなマネタイズ方法を確立、ヘッズのみならず「小説家の卵」や「文章で稼ぎたい人」、「フリーランスのクリエイター」などからも注目される存在となった。

去年のアニメイシヨンの影響か、それともnoteによる読者層拡大の影響かは分からないが、バズり方の規模もこれまでより遥かに大きくなってきている。

1位2位がワンセットで桁違いにバズっていたので最後に紹介します!

909RT ソクシンブツ・オフィス

「キテレツ用語解説」系の中でもかなりパワのあるやつ。我々の社会でも連日のデスマーチを「オフィスに缶詰め」と表現することはあるが物理的に缶に詰められて地中に埋められるという意味ではない。

893RT 893

ヤクザの奇跡としか言いようのないRT数。しかしこれじゃ今後だれもRTできないよお…

「アンエクスペクテッド・ゲスト」#9より。

893RT 再定義第3段階

アイエエエだけでツイートが埋まったのはこれが初めて「ニンジャスレイヤー:ネヴァーダイズ」【7:ポラライズド】#3より、アガメムノン戦の直前のシーン。

前後のRT数は100にも満たないが、このツイートにより当時の実況も「アイエエエ」で埋め尽くされたため、トレンド入りしてクラスタ外に波及した可能性

883RT 最終ツイート

ダークニンジャ戦の締めのツイートにして、フジキドがどうなったのかはっきりと明言されたシーン。ダークニンジャ戦のツイートはどれも非常に高いRT数だが、ここが瞬間最大風速。

647RT 第3部完

ニンジャスレイヤーとしてのフジキドの物語はここで幕を閉じた。

596RT リヴート、フジキド

「サツバツナイト!?」「サツバツナイトだと!?」と実況が狂喜乱舞したシーン。

個人的な話をするのもなんですがこの辺はずっとボロ泣きしてた記憶があります。ここまではあまりの凄絶さと悲しさに泣いてて、この辺からそれが嬉しくて叫びながら泣くのに変化してました。

586RT アイサツ(特に宇宙)

空気も重力もない宇宙空間でもニンジャはアイサツするということが分かったシーン。

583RT 聖徳太子MK-3

声に出して読みたい忍殺語の類。聖徳太子MK-3。タダオの名前を再登場させるのもズルいじゃん?

564RT 名刺交換のマナー

第2部によく出てきたムラハチ・トラップ系の話が、差し迫ったシリアスなシーンに突如現れて話題をさらった。

それも、数年前のエピソードでぽっと出の脇キャラとフジキドが名刺交換していたのを、今になってこんな場面で伏線回収していくもんだから、ヘッズは感嘆すればいいのか笑えばいいのか分からなくなっていた。

551RT アガメムノン爆発四散

本当にしぶといラスボスでした。

536RT プロ浪人

第4部よりランクイン。「プロ受験」の話は明らかにクラスタを越えてバズっていたのをリアルタイムで覚えている。

518RT ヤクザ天狗への電話

この記事内で全ツイートはとても紹介しきれないが、この電話シーンの一連のツイートと、後にヤクザ天狗が登場したシーンの一連のツイートは全て数百RTを記録している。

515RT イヤグワラッシュ

アガメムノンへのイヤグワ。

512RT ナラクペディアによるサツバツナイトの解説

第4部の主人公交代劇を象徴的に演出したシーン。ニンジャスレイヤーではなくなったフジキドのニンジャ性を、新たなニンジャスレイヤーに憑依しているナラクが解説。

「厄介なリアルニンジャ」という言及、それとなく殺忍対象から外している様子は、ヘッズのニューロンに様々な想いを去来させた。

507RT モーラーオムラ

オームーラ!オームーラ!

海の底から巨大ロボットが出てきて興奮しない男の子はいない。

503RT フジキドの反撃

フジキド復活、遂に反撃!しかも第1部「メナス・オブ・ダークニンジャ」のリフレイン!全く同じ台詞回し!再び折られるベッピン!

でも、ニンジャスレイヤーにも折られなくなったはずのベッピンが折れたのはナンデ?と訝しんだ実況ヘッズがさらに注意深くこのツイートを読み取ると、「フジキド」と書かれていること、オリガミの桜が舞っていること、ドラゴン・ドージョーの師ユカノが頷いていることに気づく。

ヘッズはこれらの符牒によりフジキドのリアルニンジャ化を半ば確信する。実況が大盛り上がりとなったのはもちろんだが、140字に必要なヒントを詰め込み、実況内のヘッズ集合知に考察させて答えに辿り着かせた、非常に巧みなツイートとも言える。

495RT 初アイサツ

第4部で初めてニンジャスレイヤー(マスラダ)とサツバツナイト(フジキド)がアイサツしたシーン。新旧主人公の邂逅が盛り上がらないはずもなし。

492RT シュギ・ジキ

第3部最終章の緊迫した戦闘シーンでまさかのシュギ・ジキが再登場しヘッズが左右に激しく振動したシーン。

ちなみにこの一つ前のツイートは、大型トレーラーの荷台に逃走したヘヴィレインを追いかけてきたスパルトイが「フスマを開く」シーンで、この時点で既に192RTを記録している。他のツイートはほぼ100RT未満なので通常の倍近く伸びており、熟練の実況ヘッズは一つ前の時点で薄々察していたことがわかる。

486RT 名刺を差し出すパントマイムが止まらない

パワがありすぎるトンチキ描写。第3部の後半は暗黒管理社会のディストピア系の話をしているからか、社畜やブラック企業を過剰に表現したサラリマンネタが多い気がする

473RT スキーするフジキド

フジキドのエントリー芸が久々に見られたシーン。この後もフジキドは片足ずつスキー板を外し、滑っていかないように立て掛けてから敵を追うなど律儀すぎる所作が実況を大いに盛り上げ(?)た。

473RT 宇宙をフーリンカザンせよ!

このツイートだけでは分からないと思いますが、このときのフジキドは月に行くために赤黒の宇宙服を着た状態でシャトルの外壁にしがみつき大気圏を突破しています

外壁に張り付いた時点では、そこからドアを破壊して中に侵入して月を目指すんだろうなとか思ってたわけです。それが外壁に張り付いたまま微動だにせず、そのまま飛び立って、そのまま大気圏突破して「宇宙をフーリンカザンせよ!」と言われたらどんな顔していいか分かりません。

2位 1085RT 闇のプロ受験生リーグ

1000RTを超えて颯爽と2位をかっさらったのは第4部の受験に関する話でした。さらっと国家消滅しているところもヘッズにとっては衝撃のはずなのだが「闇のプロ受験生リーグ」という破壊的パワワードの前に全ては瑣末事。

1位 1357RT 受験は経済になった

プロ受験関連のツイートは第4部「マーセナリイ・マージナル」より。いくら第4部がケオスな世界になったからって「そうはならんやろ」と突っ込まずにはいられないキテレツ用語解説ツイート。

第3部までのニンジャスレイヤーのトンチキは、基本的に現実のパロディというか、現実の日本にあるもの、ありそうなものを変な方向に歪めたものが中心だった。それが第4部からはかなりファンタジーになってきた印象がある。

個人的考察:ヤクザ天狗・最終章の盛り上がりとそれに食らいつく高火力トンチキ

エピソード単位で圧倒的にRT数を伸ばしていたのが「アンエクスペクテッド・ゲスト」「ニンジャスレイヤー:ネヴァーダイズ」の二つ。後者は当然として前者の伸び率がおかしい。ヤクザ天狗はキャラクター単位で言えばおそらく最もRTを稼ぐキャラなのではなかろうか。登場するだけで全ツイートバズる。つまり最強の客寄せパンダだ。

2016年はさすがに第3部終盤の実況の勢いが強すぎた。今までの年の調査では300RTぐらいをボーダーラインにしていたが、今回は300どころか400でも多すぎて500RT付近で足切りせざるを得なかった。昨年のアニメイシヨンでニュービーが大量流入したこともおそらく無関係ではないだろう。

より詳細に調査するなら、2016年はさらに3分ぐらいしないと無理かも(ネヴァーダイズ前、ネヴァーダイズ、第4部)

2016年10月から始まった第4部は、主人公交代の影響もあってか、RT数の数字の上では第3部終盤に一歩及ばなかった。一方で「受験は経済になった」が完全にクラスタを飛び越えて本来の意味でのバズを引き起こすなど、これまでとは違う第4部のポテンシャルの片鱗を見せつけたツイートも登場している。

というかプロ受験以外にも、この年からキテレツ・トンチキ系のツイートの火力が明らかに増している

私見だがその背景には二つの変化があると思う。
一つ目はヘッズの変化。連載も長くなり、ヘッズのニューロンも完全に死ん…ニンジャの世界観や文体にすっかり慣れてきているので、ちょっとやそっとのトンチキ描写ではヘッズも驚かなくなってきている。

二つ目は社会の変化。某大手企業の社員が会社にバレずにサビ残するためにゲートの下を匍匐前進で潜って再出勤とか、仕切られた半個室カウンターで食券買うとラーメンが出てくる半無人ラーメン屋とか、そういう事例が現実社会に登場し、徐々に現実がネオサイタマに追いついてきている

これら二つの背景からボンモーと翻訳チームは、もっと火力を上げて極端に歪曲させないと現実の方に面白さで負けるし、ネタとしても中途半端になってしまう、と危惧したのではないかと私は推察している。

補足:他のアカウントについて

昨年のロンゲスト終盤と同様、別アカウント@the_v_njslyrが連載に介入してくるシーンがあるが、2020年2月22日現在全ツイートが削除されているためそちらのRT数は調査できなかった。

(↓続きはこちら)


カフェラテかミルクティー買います いや、カフェラテの方がカラテが高まりそうなのでカフェラテにします