ニンジャスレイヤーのバズった本編ツイート詳細調査 2014
まずニンジャスレイヤーの全本編ツイートからRT数ランキングを作った記事がこちら。
そこから派生して年代別にRT数を調査するのが当記事です。今回は2014年。
2014年は「ロンゲスト・デイ・オブ・アマクダリ」がスタートし、実況の規模や興奮度が過去最高潮と言っていいほど盛り上がった年代。メディアミックスも漫画版が無印・グラキラ・キルズと3本並行で走っており、figmaニンジャスレイヤーも販売され、極めつきにアニメ化が決定。
ニンジャスレイヤーというコンテンツが絶好調ノリにノっていた時期と言えます。
そして、RT数の傾向にも若干の変化が表れ始めました。
1486RT エスイー
連載中の内容とはあまり関係のない風景描写により実況中の現職SEたちが突如一斉にアバってしまい、恐らくはクラスタ外にまでバズってしまったツイート。4桁超えは滅多にないのでヘッズ非ヘッズを問わずよほど心を抉られる内容だったらしい。
740RT やきう再放送
もう野球はやめてくれ!やきう再放送時の128点ツイート。
490RT ショーギ
トンチキルール解説もやめてくれ!
第3部連載中に挟まれた第1部時系列の新エピソード「デストロイ・ザ・ショーギ・バスタード」のショーギ解説シーン。(不思議な事に、セプクしないのだ)の一文がとりわけヘッズのニューロンを鷲掴みにしてしまった。
452RT フィクションの悪影響だ!
相当に汎用性の高い「ヘッズスラング」系ツイート。当時の実況は爆笑の渦に呑まれていた。
このツイート以降、長きに渡ってヘッズがクラスタを問わず各所でテンプレ構文として利用していた印象がある。テンプレ構文の参考資料として大量RTされたケースか。
384RT マグロ・サンダーボルト
タイトルオチ。「マグロ」という言葉だけで発狂するヘッズ達。伝説のマグロ回の幕開け。実際タイトルのヤバさに違わぬ内容のヤバさであった。
356RT 睨み合いだけで相手が死ぬ
ショーギ回のトンチキ描写ツイート。18x18マスの時点で何かおかしいと思わされるが、後半の説明の過激さに吹っ飛ばされる。
ちなみに↓2011年のRT数3位もこれと概ね同じ内容だった。
ただこちらは2011年3位と言っても191RTだったので、3年経ってバズの規模がかなり大きくなっていることが窺える。
348RT あなたの自我が心配だわ
ヘッズがニンジャドッグリアリティショックを発症した回の象徴的ツイート。あのナンシーとフジキドが険悪になってしまう初めてのシーンだったのだが、そのきっかけが犬と喋るフジキド。ナンデ?
このシーンはヘッズ内でのブームめいた流行が凄まじく、大量のウキヨエが描かれていた印象もある。犬のビジュアルの強さなのか。
336RT ナラクおじいたやんによるショーギ
ピンチのときに平安時代(?)のオバケがアドバイスをしてくれたシーン。ヒカルの碁は無関係。
縁側で子どもが将棋指してたらそれを見てたおじいちゃんがむず痒くなってきて最終的に割り込んできたような光景を幻視するヘッズが後を絶たなかった。
331RT エマージェンシー作業服
キテレツというほどでもないが、日本文化を曲解する系の用語解説ツイート。
「ロンゲスト・デイ・オブ・アマクダリ」は涙を流して叫びたくなるほど盛り上がったシーンもたくさんあったのだが、RT数として突出したのはエスイーやこれのようなトンチキ系ツイートだったようだ。
329RT 聖徳太子真実
触れただけでアンデッドを破壊する聖徳太子。しかも古事記にも書かれているというニンジャの原点的ネタまで合わさり相乗効果でヘッズのニューロンを破壊したという。
上記のエマージェンシー作業服もそうだが、特別盛り上がる流れでもない中で突如大量RTを生み出したこれらのツイートは、クラスタ外まで多少バズっている可能性が高い。
323RT ドーモ、お困りのようだな
ストライダー登場シーン。(元)人間以外の生き物がニンジャとして登場した初めてのシーン。ヘッズは人間以外の生き物のニンジャもいるなんて知らなければ、唐突に現れた「ニンジャアニマル」という新ワードでしか説明がなされていないこともあり大いに混乱した。
306RT 斬新な命乞い
本当の本当に本当のことしか言ってないのにどこをどう取っても斬新な命乞いにしか見えない。ヘッズスラングとして定着したセリフ。
303RT コール合戦
「オイランドロイド・アンド・アンドロイド」の終盤、ネコネコカワイイのライブ会場を丸ごと扇動しようとするイッキ・ウチコワシと、ネコネコカワイイのファンによるコール合戦。片方はシュプレヒコールだけど。
このときは日中の更新ゆえリアタイ実況者は普段ほど多くなく、後から読んだヘッズが最も印象に残るこのシーンをRTした人が多かったのではないかと思われる。
300RT ゴウトの過去回想
「ショック・トゥ・ザ・システム」はかつてないほどに熱狂する名シーンの連発で、ブチ上がりまくる実況と、深夜を通り越して早朝5時半まで続いた更新も印象的な回。その中でもRT数が多かったツイートはここになった。
現代の社会問題にも通ずるように見えるこの内容は、これまでのゴウトの活躍と過去回想の流れを追っているヘッズはもちろん、たまたまこのツイートだけ見た非ヘッズにも、何かこみ上げるものがあったのではなかろうか。
279RT 「ロンゲスト」は既に始まっていた
本編ツイートと言えるかギリギリのラインだが一応掲載。この回の実況はみんなが一斉にキツネサイン(ナマモノ)を掲げたりして本当に高揚感と一体感が凄かった。
277RT スクラピュラスエミッサリー
「とでも言うと思ったかッ!!!」
ツイッター連載において何より貴重な140字という枠を登場するだけで13字も消費してしまうスクラピュラスエミッサリーの登場、
「ボスが席を外してる間にあの人とこの人とあの人とこの人と…が殺されて生放送がジャックされ町中に敵の…」と喋るだけで憤死しそうな内容を全て詳細にボスに伝令せねばならぬ役目、
「お前は悪くない、大丈夫だ続けなさい」と何度も促され「まあこうなることは想定内だよ、システムの脆弱性を炙り出すちょうどいい機会だと思ってた」とまでフォローしてくれて、
「全てが想定内なり!」「とでも言うと思ったかッ!!!」
なお、スクラピュラスエミッサリーが登場しているツイートは余さず全て普段の倍以上のRT数になっています。
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おまけ:@njslyrの全ツイートで最もRT数の多いツイート
(2020/2/21現在)7803RTという歴代最高記録を叩き出したツイートが出たのは2014年でした。
個人的考察:ニンジャの影響力が徐々にクラスタ外へ?
2012年以降、「実況が盛り上がるか否か」がRT数に直結する傾向が続いていたが、ここに来て「キテレツ用語解説」「トンチキ描写」系のツイートが巻き返してきた。
2014年は漫画3種類がいずれもノリノリでネット連載されていた時期で、アニメ化決定の告知もあった。ここでツイッターという場の特性が発揮され、クラスタ外の非ヘッズもRTする機会が増えてきたのではないかと推測する。
ここでは紹介していないツイートに目を向けていくと、実況のテンションがブチ上がってるときのツイートはもちろんRTも伸びるのだが、数字で言えば50〜200ぐらいがほとんどなのだ。
例えば当時、筆者も涙を流しながら実況していたタニグチ・ニスイ親子の最後の戦闘シーンでも最高180RTだし、マグロ回のツイートがタイトルコールと斬新な命乞いしか入っていないし、「なぜなら私は官房長官だからだ!」ぐらいネタ要素も含めたインパクトあるシーンでもようやく250RT。いくつかのイヤグワラッシュもそれと同じぐらいだ。
実況で盛り上がってRTを大きく伸ばしたのもショーギや犬など大半がネタ系である。ただ、かの有名なハシバ・メソッドも238RTと意外と少ない。
1.ヘッズでないと面白さが掴めないツイートはRT数の伸びに限界がある
2.非ヘッズに捕捉され伸びるケースがこれまでより増えている
2014年はそういう時期に入ったのだろう。
ロンゲストにおいては数々の名シーンを全て抑えて「エマージェンシー作業服」が2番目に伸びてるのが、今回調べて一番ビックリしたところかもしれない。そこなのかよ!っていう……。
(↓続きはこちら)
カフェラテかミルクティー買います いや、カフェラテの方がカラテが高まりそうなのでカフェラテにします