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ニンジャスレイヤーのバズった本編ツイート詳細調査 2011

まずニンジャスレイヤーの全本編ツイートからRT数ランキングを作った記事がこちら。

そこから派生して年代別にRT数を調査するのが当記事です。今回は2011年

2011年は第1部が完結し第2部が始まった年。ツイッター連載小説という未開の地における翻訳チームの暗黒の虚無との戦いに少しの光明が差し、ニンジャが確かな根を張り始めた時期です。

1位2位がどちらも今なお大人気のツイートだったため最後のお楽しみに取っておきました。歴戦のヘッズは予想してみてね!では3位から。

191RT 読み合いだけで死ぬ

トンチキ描写系のツイートが大きく伸びていた。このノリは第3部、第4部のバズツイートにも通ずるものがある。

156RT イヤグワラッシュ(グワ側)

この内容と日時だけでどのシーンか分かる人いたら凄いな……まるでニンジャ博士だ。
これは「ネオサイタマ・イン・フレイム」#4「ダークダスク・ダーカードーン」の序盤。特筆すべきはグワってるのがフジキドという点。もしかしたらフジキドが1ツイート全部使ってイヤグワ食らってるのはこれが唯一?

それにしても異様なRT数なので(この前後のツイートのRT数はどれも1桁です)もしリアタイでこんなに伸びたのだとすれば当時のヘッズにとってよほど衝撃的なシーンだったのだろうと思われる。

132RT ニンジャ神話戦争

ヘッズが正真正銘のNRSに襲われた回。

第2部に顕著な傾向としてこの世界の神話的世界観、いわゆる「ニンジャ真実」が次々と明かされ、それがバズツイートの常連になっている。第1部にこの辺の設定の話は一切なかったので連載当時これホントにヘッズ発狂寸前だったのではなかろうか。今見ても刺激が強すぎる。チョップで紅海が割れるってなんだ?古代ローマカラテ文明???

108RT 東軍西軍の旗印

パワワードがただただ列挙されているとしか言いようがない。

105RT 恐るべきニンジャ真実

「ニンジャ真実」系のツイートがとにかく続く。実際、ニンジャスレイヤーの世界観の奥行きがグッと増したのが第2部の特徴であり、更なる読者数拡大への一つのターニングポイントだったのではないかと思う。

102RT ヌンジャ

第1部終盤に突如登場した「ヌンジャ」というワード、ただのタイプミスかとも疑われていたのがここに来て詳細な解説が入りタイプミスではなかったと分かったので当時のヘッズに大きな衝撃を与えた。

101RT 冒涜的ツイート

いきなりクトゥルフをおおっぴろげにしてきたシーン。ニンジャスレイヤーという作品にはジャンルを問わず様々な名作の影響やオマージュやリスペクトが散りばめられているとはいえ、露骨にメジャージャンルのパロディをしたツイートがバズるのはかなり貴重なケースと言える。ちなみにこの後「イ、イア!イアーッ!」とカラテシャウトします。

96RT アシカケ・タクジ

アッアッアッアアッ、アシカゲ・タクジ!

こういう「カルトな人気があった一発屋キャラ」は基本的に内輪ネタで盛り上がって発生するので、RTを増やしているのはクラスタ外ではなくヘッズだと言える。つまりこの時期にはヘッズという概念が立派なクラスタとして出来上がりつつあったのだろうと推測できる。数字の裏に界隈の変化が見て取れるツイート。

95RT ダークツチノコ

これもニンジャ真実系でありつつ内輪ネタの要素も含んだツイート。これ以来ダークニンジャは当分の間ダークツチノコと呼ばれるようになった。

95RT トンファー

久々に登場した「キテレツ用語解説」。2011年はこのてのバズツイートが意外と少ない。

94RT カラテ算数

後のヘッズスラングになるようなトンチキ系ツイートもちらほら顔を覗かせる。

大きく伸びた2位 315RT

「何事も暴力で解決するのが一番だ」

何暴メソッドとも呼ばれる。無印漫画版のコマも非常に印象に残っている(RT数も2000RTを超えており凄い)のでついでに紹介しておきます。

圧倒的1位 437RT

ゲイのサディスト。略してゲディスト。この年代はヘッズスラング系がワンツーフィニッシュ。

この言葉、今ではニンジャを離れてネットミーム化しつつあると思われ、最近では進撃の巨人や鬼滅の刃の作者がゲディスト呼ばわりされているのをあちら側のクラスタで見かけるようになった。

個人的考察 ニンジャ真実とヘッズ概念の台頭

単独でよく伸びるツイートとしては「後にヘッズスラングにもなるような奇怪な言い回し」「内輪ネタで盛り上がるパターン」が多かった。2010年には無かった傾向と言える。選外のものでは「ヤンナルネ」「ガンバルゾー!」「環境に文句を言う奴に晴れ舞台は一生来ない」「殺戮者のエントリーだ!」「私は通りすがりの者だ。だがオヌシは殺す」「コトダマに包まれてあれ」などなど。

そして何より「ニンジャ真実」が多すぎる。多すぎてとても紹介できないが、「カース・オブ・エンシェント・カンジ、オア・ザ・シークレット・オブ・ダークニンジャ・ソウル」で明かされた神話関係のツイートが全部30〜100RTぐらいになってて、とにかくヘッズ内で前代未聞の衝撃だったのだろうことが伺える。

逆に、「キテレツ用語解説」系が30〜70RTぐらいに収まっており大きくは伸びない。具体的には「トモエ投げ」「新幹線の乗客死者率」「スシ・トーチャリング」など。
そもそもこのてのツイート自体が少ないようにも思う。第2部は伝奇ファンタジー方向に舵を切っているので「アメリカ人の考えたトンチキ日本」みたいな描写を意図的に減らしたのかも

最後に、ツイートを紹介しきれないが単純に手に汗握る戦闘としてダークドメイン戦で印象的なイヤグワラッシュ(複数ツイートある)は50〜80RT。「ネオサイタマ・イン・フレイム」でニンジャスレイヤーとダークニンジャがアイサツしたシーンも80RT。
ナポリタンを食うサワタリやタンパク質をゲットしたサワタリ、荒野の三忍のアイサツ、レイジが「お前はニンジャになったのだ」と言われたシーン、ピンクメンポ登場シーン、カタオキが「ニンジャナンデ」って言ってるシーンなど人気キャラの名(迷)シーンも軒並み30〜70RT程度と他よりやや多い。ひっくるめて「盛り上がるシーン」は総じて100RTには及ばない程度を推移しており、突出こそしないが平均的に高まっている。つまり、2010年と比較して「実況ヘッズの数が増えている」「推し忍が増えている」と思われる。

2011年は以上です。黎明期の2010年と比較してRTの傾向がかなり変わったことが見て取れ、興味深いです。

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カフェラテかミルクティー買います いや、カフェラテの方がカラテが高まりそうなのでカフェラテにします