短編/除夜の花火
こんばんは。
ちょっと書いてみました
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小さな頃、土手に毎年毎年敷物を敷いて祖父母と花火大会の花火をみた。母の入院で必ず夏は預けられたから、毎年毎年、土手に寝転がって見た。
祖母の詰めたお弁当を、暗闇で手探りで食べる。大会会場の灯りが遠巻きに見えぼんやりと暗闇に浮かぶ。自分も花火と、花火の間微睡むような。ぼんやりした時間が好きだった。
祖母の作るお弁当は、母の作る何もかもより美味しかった。祖父は私を必ず愛していると誰が見ても分かるほどの猫可愛がりだった。
大会会場で、次の花火の紹介とスポンサーが読み上げられるのが、なんとなし、聞き取れる。
今年も父は仕事で来られなかった。母は外泊する話が延期になった。
あの牢屋みたいな病院で、壊れた母が薬漬けでも私に会うと喜ぶので、私は見たくない母の姿をそれでも見るべく面会に最低月一、普段は毎週駆り出された。
母も来れるくらい薬でなんとかならないのかな?ならないか、みんなが集う場にしっかりと座るのも難しい母が浮かんで、打ち上がった花火のドーンッと響く肌をふるわす景色が思考を掻き消した。
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年末の忙しい空気から、新しい年を迎える空気が混じりあってきました
夜の過ごし方は毎年それぞれだけれど、今年は毛嫌いしていた紅白を八時辺りからチェック
娘(小五)と息子(中一)推しのYouTuberまふまふさんが紅白初登場からだ。
中世的でゲームから抜け出したような顔立ち。
私は雰囲気を共有するにとどまるけれど、元気な日本が新しい形で生まれていくような感覚がしていいなって、皆さんもよかったら。
ゆく年くる年の除夜の鐘をなんとなし、思い出したら、花火に似ているなぁって、今日の花火の景色が浮かびました。
祖父母の家での時間は、幸せな記憶が多いです。
母がずっと私に食事を作り続けていたらと今思うと、なかなか厳しい想像もあって。
母は料理が苦手なんです。
今はちょうどいい距離感が幸せだなぁって思います。
来年は自分に何の文章がフィットしているか、生活ともっとうまい形で文章を書いていく方法を探して、もっと大好きな言葉と親密さを深めたいなって思っています。
今日も読んでいただきありがとうございます
皆さんあったかく
素敵な夜更けを
まだまだ何も知らず、こちらで人との繋がりや文章を通じて学ばせてせてください。よろしくお願いします。