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バトン

おさがりってやだったなぁって、前回の記事の景色で思い出して

でも今なんであまり気にならないんだろうって考えていました

私は父方では九人いる従姉妹の一番下で

ベビー服の写真も七五三の写真も、誰かしらのお下がりで

一人っ子なのですが、母も病気がちだったので助かっていて

私自身も好みが出るまで、アンティーク調の手の込んだらしき服に、なんの疑問も無くて

唐突にその日はやって来てしまって

ある日、綺麗な白い子供服の膝に数年前に流行ったらしきキャラクターのアップリケが施してあって

当時小学二年生か、三年生の私は見知らぬキャラクターを恥ずかしいと感じてしまったのです

それからお下がりが苦手になって、着る時はアップリケが見当たらない事をチェックしたりしていました

そんな私が見識が変わったのは子供を産んでからでした

当時住んでいた横浜のアパートの、ご近所だったひろ子さんから

三人兄弟が使った揺籠をお借りできて

三人が使ったのにとても綺麗な揺籠で、適度に柔らかくなった部分が次のバトンな気持ちになり、

胸が熱くなったのを憶えています

ひろ子さんの家は小屋裏収納があって、

綺麗に残せた物を大切に保管し、必要な人に貸してあげるをご厚意で繰り返している方って、

後からママ友になったカズ君ママから聞いて

カズ君ママは歩行器を借りたって話で

ほんの一時しか使わない短い期間の必要なモノが

受け継がれて色々な人の成長を支えているんだなぁって

私は全然手が回らず、人にお貸しできる何かって、まるでできないのだけれど

娘が私が着こなせないパーカーを、今だけでも、喜んで着てもらえるならって思えるのは

あの時のバトンが、ちょっと息衝いているのかもって

なんとなく、思って書いてみました

最近はお下がりって言葉が、お譲りって表現ともって聞いてから尚更なんだか色々考えさせられて

使う人が気持ちよく活かせるモノを

よろこぶかなぁって伝えるバトンって、

なかなか私には、できないですが

先ず身近な人から

大事にしたいなぁって

感じています

嫌な方もいるかなって思いましたが、ずっとなんだか、近年色々と思っていた事で

ちょっと勇気を出して、書いてみました

今日も読んでいただきありがとうございます

ではまた


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