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「働くを考える」を続けていこう。       ~出産・子育て「500万円の壁」??~

こんにちは!

「鳥取で働くを考え支援する」を終の仕事にしたいと、ゆる~くキャリアコンサルタントをやってるくろちゃんです。

まずは個人的なご報告です。
4月より地元米子市にUターンすることになりました!
就職のために職業訓練されている方々の就職相談を担当します。家族の理解を得て単身でのUターンとなりますが、地元貢献の第一歩を踏み出したいと思いますので、みなさま宜しくお願いいたします~~!


年収500万円って稼ぐの大変です!

さて、タイトルのお話です。この「出産・子育て500万円の壁」のタイトルは、朝日新聞さんの記事から引用しました。(3月1日朝刊3面より)
国会では「異次元の少子化対策」などと銘打って、すでに子を持つ世帯への支援策を論戦中。しかし、議論の中心から外れているまだ出産していない若い世代に、年収500万円の壁が立ちはだかるというのです。

内閣府の調査データでは、世帯主が25歳~34歳のうち世帯所得が「500万円未満」の層は、子供のいる比率が5年間(2014年⇒2019年)で11ポイントも減少しており、一方で世帯所得が「800万円以上」の層では、3ポイントほど増加しているとか。

僕と妻が子供を持った時の世帯年収はいくらだったっけ?
僕32歳、一般企業のサラリーマン、妻28歳、寿退社後でアルバイト中。親との同居なし。まだ500万円には届いていない時代でした。


年収だけではない出産減少の理由

我が家の場合は同居こそしていませんが、妻の実家が近所にあって、子供の散歩や病院への送り迎えなど、何かと面倒をみてもらえました。そんな身近な家族の支援や、年収アップの構造(出世と年功序列です!)がわかりやすい時代であったため、収入に余裕はなかったけど、何とかなるさ的に構えていて子育ての楽しみが勝っていました。

年収500万円未満世帯の出産率が低下しているのは、今の年収への問題よりも、これから先の時代が若者にとって不透明過ぎることが最大の理由だと思います。だって、年収500万円世帯って頑張っていると思いますよね!

自助、共助、公助というけれど

政治の世界でよく聞く言葉で、前政権では「まずは自助から」と言ってました。自らを助けるための行動は大事なことだけど、出産・子育てに向かってこの3つの具体的な制度や期待効果を説明できる人がどれだけいるのでしょうか。前述の記事で内閣府の分析では、「少子化への対応に当たっては、結婚や子育てを控える25~34歳の層の世帯所得の増加が重要」と結んでいます。そりゃそれに越したことないけどさ、まるで刺さりませんよね。

皆がみんな500万円の壁を感じているとは思わないけど、出口の見えない生活ほど人にストレスを与えることはないでしょう。収入あることに越したことはないけど、それが出口になるとは到底思えません。


僕らシニア世代にできること

僕らの親世代は戦後の苦労を背負いながら、高度経済成長の流れに乗って懸命に働いてくれました。その流れが団塊の世代へ引き継がれ引退を迎え、いま僕ら世代がシニア層として存在しています。

先日あるインタビューで、「いま一番応援したい人はいますか?」と聞かれ「子供と孫です」と即答しました。まずは一番身近な人たちの支えになる「共助」からの実践が必要だと思うのです。

そして、仕事やコミュニティで関わる人々に「働くことの価値」について、常に考えてもらえるような対応が必要です。転機は幾つになっても訪れます。その都度、自分の働く価値感を立ち止まって振り返り考えることができる。出産・子育てに限らず生きる選択肢を狭めない。そんな支援で助けになれれば、少しは若い人の将来に役立てるような気がしています。

大きな意味での「公助」の政策には期待はしますが、なんだかな~。
歯がゆい思いでいるだけではストレスなので、身近なことから始めよう。


経済とは「小さな仕事の積み重ね」である。
「小さな仕事」が日本を救う。(講談社現代新書「本当の定年後」より)  肝に銘じて頑張りましょう!

ではでは。。。。







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