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【詩】春と風〜シロクマ文芸部〜

春と風と
きみとぼくと
この世界に必要なもの
甘く気だるい夕べの中で
伸ばした指先が引き寄せる
ありったけの春が目を開けば
舞い散る幾千幾万の花びらよりも
きみが香って香って
決して眠らない夢
終わらない時間の始まり
色褪せない世界が
こんなにももどかしいなんて
ねえ 教えて
きみの好きな花は
どんな色をしていたんだっけ
ねえ 教えて
そっとぼくに
変わらぬその息で
ねえ 教えて
もう一度
ねえ


「春と風」
これはもう無限ループの最強お題と思われます。
これでもかの幸せを盛れそうな気もしますが
今回は何やら
「メランコリックな回転木馬に乗る季節」
みたいな気分になりましたので。
(ツッコミはどうぞご容赦ください)

小牧さん、今週もまた
素敵すぎる妄想に浸りまくる時間を
ありがとうございます。

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