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【詩】企画:新色できました

シャボン玉はお好きですか?
私は大好きです。
シャボン玉は虹色ですから。
一つも取りこぼすことなく、
全ての色を持っているんですもの。

人は欲張りですからね。
今日海の色が好きでも、
明日は薔薇色に惹かれるんです。
でも気になる彼の今夜のシャツが
狼みたいに素敵な色だったら
あっという間にその虜。

だからシャボン玉に憧れるんです。
全てを持っていて、
それを全部私だって言えるから。

そうそう、
ジャン・コクトーの詩も大好きです。
月下の一群、もちろん持ってます。
まあ、言うなれば、
ジャン・コクトーその人が
その存在が好きなんですけどね。
彼もまた、
シャボン玉のように多彩で自由です。

シャボン玉の中へは/庭は這入ません/
まはりをくるくる廻つてゐます

私は入ってみたいですけどね。
シャボン玉の中に捕らわれたら、
きっと夢見るようでしょう。
虹に乗って屋根を超えて
大きなあの木の梢まで、
どんどん昇って行くわけですから。

割れるときのことなんか考えない。
そんなことは一瞬ですから。
それまでに見る夢の話をしましょうよ。

好きな色をあれもこれも
虹の膜から引っ張り出して、
きらきら纏って笑いましょうよ。

残りの色たちも大丈夫。
みんなシャボンの中で
綺麗な花になって揺れるでしょう。

さんざめく色たちが
頬にキスするみたいに
くっついては離れて、
それはもうただの虹色じゃない。

だから私はこう言いましょう。

シャボン玉は夢見る時間色。
変幻自在の人気者。
くるくるくるくる
くるくるくるくる
私を包んでどこまでも。

三羽さんの素敵な企画に
参加させていただきました。

色が大好きなので、
あれもこれも考えたのですが、
欲張りすぎて決められなくて、
全部くっつけたらこうなりました。

いや、でも本当に、
ジャン・コクトーは好きなんです。
彼の詩もイラストも、ものすごーく好き。
舞台も映画も(以下省略)。

もちろんシャボン玉も大好きです。
夏の初めにボトルをたくさん買います。
庭で吹くのが至福の時。
小さいのがいっぱい出るのが好み。
全部が「夢見る時間色」かあ。
この週末、張り切って吹きたいと思います。

三羽さん、楽しい企画をありがとうございます。

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