【自由詩】桜色の、秘密の午後〜シロクマ文芸部〜
桜色のドリームマップを作ったよ
いつになく真剣なあなたに
思わず茶化して言った
薔薇色じゃなくて?
おいおいね
あなたが笑った
うっそりと笑った
何かが揺らめく
ぞっとするような
うっとりするような
そんな何かが背筋を撫でて
思わず早口で私は返す
ネタバレはダメよ
あなたが笑った
揺らめきが一段と大きくなった
大丈夫
まだまだ先があるんだ
色はどんどん変わるんだよ
私の視界いっぱいに
あなたの瞳が広がって
なんだか飲み込まれそう
これ以上聞いてはいけない
だから止せばいいのに