どっちつかずは日本らしさ?

政府による、GAFAをはじめとするプラットフォーマーに対する規制案がまとまったというニュース。

国際的な流れは、企業の自由な競争と成長を重視し市場に任せるべきとするアメリカと、企業の暴走を避けるために国が一定の規制をかけて消費者を保護すべきというヨーロッパの、2つに大きく分かれると認識しています。

中国は欧米とはまた別世界でしょうが、ITに限定するのであれば国家が国内企業の自由競争をリードする、というところでしょうか。

アメリカとヨーロッパの方針の違いは、ITに関してだけではなく、そもそもの国の考え方の違いのように見えます。


個人情報保護法の改正に関するニュースも出ていましたが、日本の「個人情報」の定義や、分野を限定しない包括的な個人情報保護法に対しての問題点が指摘はひとまず置いておくとして、こちらを見ても、日本はアメリカとヨーロッパの良く言えば中間点、悪く言えばどっちつかずのように見えます。

アメリカとヨーロッパでは「保守」するものが正反対——アメリカは独立宣言の信念、ヨーロッパはフランス革命の思想——ということを聞いたことがありますが、日本にはそういった思想がない、もしくは言語化されて共有されていないと思えます。こういった法規制の方針が(欧米と比較するのが良くないのかもしれませんが……)どっちつかずのように見えてしまうのは、そういう根本的な部分に理由があるのかもしれない、などと思いました。

その曖昧さが日本的なのだ、といえばその通りなのかもしれませんが……。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?