続・リモートワークしてみた話

あれから一週間、さらにリモートワークしているうちに、毎日の午後3時か4時くらいですかね、家族で散歩に行くのが習慣になりました。

とにかく体がなまるし、かといって人混みのあるところに行くのは危ないので、そうなると面を歩くしかないわけです。

それで驚いたのは、僕は驚くほど自宅の近所のことを知らなかった、ということです。

横浜に引っ越してきたのが3年半くらい前なんですが、それだけの時間が経っても全然知らない。

これが地元の松戸市六実のあたりだったら相当裏の裏まで知ってるわけですよ、かっこよくないけど。あるいは職場のある駒場付近も結構わかる(ここで少しドヤ顔になる)。

でも自宅から半径500mくらいのことがさっぱりわからない。我が家はかなり起伏の激しいところにあって、それぞれの「山」ごとに結構カルチャーが違うんですね。米軍住宅がある根岸のあたりとか、洋館がある山下のあたりとか。

まぁ我が家はさしづめプロレタリア山ですが、それでも「山」ごとに、あるいはその間の谷ごとにいろんな景色があって、いろんなお店や通りや公園があるのに、3年半全くスルーだったわけです。

自宅から駅までの間、あるいは自宅から高速のインターとか、自宅からスーパーまでの間くらいしか分からない。

でも娘氏はもうここで物心がついた子なので、全然違うんですよね。狭い路地も、公園も、商店街にどんな店があるのかも知っている。

他所から嫁いできた母も、「地元の子」である僕が自宅周辺のとんでもない裏道まで知っていることに驚いていましたが、同じようなものだと思います。

それで毎日夕方、娘氏に手を引かれてアテのない散歩をするのが楽しみになりました。

急斜面の階段を登ってみたり、知らない路地に入ってみたり。

コロナ、基本的には迷惑なやつなんですが、こういうことでもないと自宅の周りがどうなっているかも知らずに暮らしていったかもしれないわけで、それはそれでまた不気味な話だったかもにゃあと思うわけです。

なぜ今、猫化した。

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