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読書感想|13歳からのアート思考

「思考」のジャンルの本を読み漁っていたら、久しぶりに良い本に出合うことができましたので、紹介したいと思います。

『13歳からのアート思考 末永幸歩』

アート作品を鑑賞したところで、アートと縁のない私には「いいね」と言うのが関の山・・・。そんな私のような「ずぶの素人」向けに、アートといった一般的には取っ付きにくい分野を、本書では噛み砕いて分かりやすく扱えるよう丁寧に説明されていました。おかげさまでアートに対する常識が180度変わる一冊となりました。

インターネットで様々な情報が飛び交い、SNSで手軽かつ気軽に情報を取得できるようになった今、表面的な内容だけで物事を判断してしまう傾向があると思います。
しかしながら、その得られた情報の裏側にある本音や本質、真実や真相といったことに目を向けて、思いを巡らすまでにはいかないことが多いのではないでしょうか。

本書はそんな世の中の現状を表したかのような一冊だと感じられました。アートと呼ばれる作品を花に例えて解説しています。目に見える部分は花だけですが、目には見えない地に張った根の部分があってこそその花が咲くことができる。ならば、その根の部分にも思いを巡らせてみようと作者は問いかけています。

そうすることで、この花が咲き開くまでにどのような過程があったのか?を考えるきっかけとなります。その考え方や思いの巡らせ方といった「思考」の方法を本書で学ぶことができます。思考の巡らせ方は千差万別です。その結果「自分だけの答え」を見つけることができるようになります。

作品をただ観るのではなく、観たことを一つ一つ深堀りしていくことで、今まで見えなかったことが見えるようになったり、全く思いもしなかったことが感じられるようになったりすることが可能になります。まさに目から鱗のような感覚に見舞われました。

「思考の幅を広げてアートに接してみよう!」そう、筆者から言われているようです。本書を読み終えると、きっとアートを観たくて「うずうず」することになるでしょう。

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