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Q:『鬼滅の刃』『どうぶつの森』『檸檬堂』どのヒット商品を買った人でしょうか?-購入者データから、購買商品の予想にチャレンジ!-

毎年恒例の日経トレンディさんのヒット商品ランキング2020年版が発表されていますね。詳細はリンク先に譲りますが、「全部わかる!」とは言えないまでも、さすがにベスト10に選ばれている商品は納得感のあるラインナップになっています。この時代に『マスク消費』を抑えて堂々の1位となった『鬼滅の刃』、12月4日の最終巻発売を心待ちにしている人も多いのではないでしょうか(初版395万部…!)。
今回はこのヒット商品ランキングをお借りして、人(購入者)の情報から選択行動(購買商品)を逆算してみる企画。Tポイントの購買履歴の特徴から人となりをイメージして、その人が買いそうな商品を予想してみてください。

① コミック『鬼滅の刃』(ランキング1位)
② ゲームソフト『あつまれ どうぶつの森』(ランキング3位)
③ レモンサワー『檸檬堂』(ランキング5位)

選択肢は上記のヒット商品3つ。これから提示するデータをヒントにどの商品かを当ててください!ヒット商品分析ということで、特徴がより出やすいように【初期(ブーム前)購入者】【ブーム期購入者】の傾向比較でデータを抽出しています。

■ヒント其ノ壱:性別と年代は?(グレー:初期購入者/青赤:ブーム期購入者)

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ブーム前は男女ともに20代が若干多めですが、20~40代でバランスよく購入されていた模様。ブーム期になると40代の割合が一気に上がり、女性では30代の数値にも大きな伸びが見られます。アーリーアダプター層の20代が先に反応し、ブームが広がるにつれて30代後半~40代の方々が動き出して売上を牽引したという構図になってます。
ただし、よく見ると…10代の購買が見られるので『檸檬堂』だと色々とまずいことになってしまいますね。。

■ヒント其ノ弐:どんな日用品を買ってる人?

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次は日用品の併買データです。台所周りの商品や洗剤などの家事用品の他、クレベリンや液体ムヒなど家族の健康維持に関わる商品の数値が高く出ています。家庭の平和を担っている人となりが何となく浮かび上がってきます。

■ヒント其ノ参:どんな食料品を買ってる人?

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食品はとても特徴的な傾向が。リフト値(併買の相関)の一位はなんとマルカワガム!(なつかしい…)その他も森永ラムネやグリコパピコなど、子どものための購入品と考えられる品々が並んでいます。そして、自分のご褒美にキリン本搾りで乾杯といった感じでしょうか。初期に比べ、ブーム期は子どもたちを巻き込んで広がっていったであろう商品の面影が見えてきました。

■ヒント其ノ肆:どんな本を買ってる人?

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こちらのヒントで…ほぼほぼ答えが出てしまいましたね。コミックから入った人がノベライズまで買っている『鬼滅の刃』が正解です!それにしても、見事なまでに子ども向けの書籍が並んでいますね。注目は、リフト値で見た2位と6位には『どうぶつの森』関連の本が入っている点。鬼滅にハマった層はどうぶつの森も楽しんでいるようで、同時にここまで夢中になれるコンテンツが出てきたこともかなり稀有な一年だったと言えるのではないでしょうか。

■ヒントのネタ元

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今回参照したヒントの元ネタは、先日CCCマーケティングがオンラインで開催した「ユニークデータカンファレンス2020」で使用したデータになっています。TSUTAYAのコミックで“『鬼滅の刃』のみを購入している人”(普段あまりコミックを買わないが鬼滅だけに特別に反応した人を想定)というセグメントを時期別で見てみるという、ちょっと変わった分析です。カンファレンスではこの分析をLIVEでやってみるというドキドキのチャレンジを行いまして、たくさんの方にご好評をいただきました。興味を持っていただいた方は期間限定で見逃し配信も行っていますので、ぜひご覧くださいませ!noteでは取り上げていませんが、『檸檬堂』で盛り上がったレモンサワーカテゴリーの分析も行ったりしています。

▼見逃し配信はコチラです。
https://www.cccmkhd.co.jp/udc20/entry.html

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