見出し画像

渋谷?六本木?丸の内? リモートワークから人が戻ってきたオフィス街って?

みなさん、こんにちは。CCCマーケティングです。
皆さんは、もうすっかりオフィスに出社しているでしょうか?それともまだまだリモートワークを続けているでしょうか?
今回はCCCマーケティングが保有しているデータから、オフィス街ごとに「在宅勤務からの人の戻り方」に違いがあるのかをみていきたいと思います。

早速データを見てみましょう。代表的なオフィス街と呼ばれる地区ごとに、店舗の利用者数が今年の2月から8月までの間で、どのように変動したのか傾向を見てみました。
グラフは、2月の利用者数を基準に、利用者の割合の推移を示しています。

[データ定義]
期間:2020/2/1〜2020/8/31
対象者:関東在住男女22〜65歳
対象エリア・店舗:オフィスビルのある町丁目にある店舗
対象期間、また前年同時期で対象店舗利用者

時間_タイトル.005

緊急事態宣言が出る前の3月では、IT企業が多いと言われている渋谷区(赤色線)の利用者割合がいち早く減っていることがわかります。普段からフレックスタイムやリモートワーク を推奨しているイメージのあるIT企業では、素早い動きが可能だったのかもしれません。
それに続き他の地区も、4月、5月頭にかけてガクンと減っているのがわかります。ゴールデンウィークもあり、もっとも利用者数の割合が減っている5月頭には、金融のイメージのある東京駅や、省庁のある霞ヶ関駅を含む千代田区(水色線)、外資系企業の多い港区(薄緑色線)の利用者の割合が特に減っているようです。

利用者の回復傾向、つまりリモートワークから出社になったと考えられる5月以降を見てみましょう。特に6月以降で、2つの傾向に分かれているのがわかります。

リモートワークへの導入が早かった渋谷区と、池袋駅のある豊島区(ピンク色線)が利用者の割合が回復、つまり出社が増えているようです。池袋には店舗を持つ小売業の本社が多いことから、他の地区と比べて出社が早いのかもしれませんが、I T 企業の多い渋谷は少し意外ですね。ベンチャーが多いとすると、在宅勤務の縛りや制限がそこまで厳しくなかったからなのかもしれません。

一方で、それ以外の4地区に関してはほぼ同じ傾向を辿っており、渋谷区と豊島区と比較すると、リモートの人が多いと推測できます。老舗・高級店の小売が多い銀座駅や、東京駅に近い八丁堀駅や日本橋駅、大手メーカー本社の多い茅場町駅などを含む中央区(青色線)、超高層ビル群のある西新宿駅を含む新宿区(緑線)、そして前述の千代田区と港区。お堅いイメージのある業界や大手企業は、少しでもリスクを下げるため完全在宅勤務を推奨していたり、リモートワークが進んでいる外資系企業は、早い段階で年末まで出社禁止を決めたという話も聞きます。

このようにCCCマーケティングのデータでは、店舗利用のデータからリモートワークをしている人/出社をしている人の推測をするということもできたりします。リモートワーク をしている人に対して、家での快適な仕事環境をサポートするコミュニケーションをとったり、またそのコミュニケーションのタイミングを変えてみたり。WithコロナやAfterコロナの時代の商品・サービス開発、コミュニケーションには、今までのペルソナ像に加えて「どのような働き方をしている人なのか」という視点も必要になってくるかもしれませんね。

--------------------------------------------------
・CCCマーケティングが持つ、データ・ソリューションなどについてもっと知りたい方はこちら
https://www.cccmk.co.jp/
・お仕事のご依頼はこちら
https://www.cccmkhd.co.jp/inquiry/business/