「モンベルのそのバッグは珍しいですね。使いやすいですか?」と話が始まった。
一期一会。
そのときの、偶然の出会いや経験は、
二度と同じ形では訪れないものだ。
その瞬間を最大限に楽しみ、
出会ったご縁に感謝したい。
関西に出張しているとき、
ホームのベンチで電車を待っていると、
隣に座ったビジネスマンに話しかけられた。
僕が仕事で使っているモンベルのバックパックに興味を引かれたようで、
「モンベルのそのバッグは珍しいですね。
使いやすいですか?」
と、話が始まった。
僕が愛用しているOWL PACKは、
ビジネスユースのデザインとはいえ、
モンベルの作品。
登山好きには知られたバッグである。
ホームに滑り込んだ電車に乗った。
彼は、僕の向かいに座った。
彼は登山が趣味で、
たまたま、僕がモンベルのバッグを持っていたから
(きっと登山をする人だ)
と思って、話しかけてみたそうだ。
彼は、福岡からの出張。
僕は、北海道から出張していると伝えると、
── 7月に初めて北海道に出張する
そのとき1日休みを取って
登山に行くつもり
オススメの山はどこか ──
さらに、
都会の山には興味がない、
と彼は話してくれた。
僕は、それなら・・・と、
迷わず
《蝦夷富士》と呼ばれる羊蹄山をお勧めした。
写真を見せると
彼は、とても喜んでくれた。
わずか15分くらいの旅。
同じ目的地に、降り立つ。
ご縁があったら
またどこかでお会いしましょう
そう言って僕は
新大阪で、彼と別れた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?