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映画『ギフテッド』を観る

こんにちは、東京スタジオのヤマケイです。


2017年に公開された映画、『ギフテッド』がAmazonプライム・ビデオに入っていたので観てみました。

予告の時点でだいたいの話の流れが分かり、そこから大きく外れることはなく、「王道」「よかったね」という流れになるので安心してオススメ出来ます。


いわゆる「ギフテッド」と呼ばれる先天的に能力が高い子供の話で、作品内で出てくる数式もさっぱり分からない、凡人の自分向けではないのではという気もしましたが、「天才の苦悩を知らない」というのも視野が狭いという気がしたので、観てみました。

実際には、習っていないことが分かるというよりも「早期教育や先取り学習」によって天才児扱いされた少女の話だったようにも思いますが、「周りが勝手に盛り上がる」「子供の周りに大人しかいなくなる」「子供の思考を対話や事実ではなく、自分の都合のいいように解釈する」というあたりは、芸能界で言う子役の苦悩のようで、観ていて面白かったです。


主役であるクリス・エヴァンスさんとマッケナ・グレイスさんの演技が上手すぎて何度も泣きそうになるのですが、隻眼の猫(演技しない)もとても印象的で、観終わった後は猫のことばかり考えていました。

クリス・エヴァンスさんは「こんな叔父さんがほしい」と皆が思いそうなイケメンだし、マッケナ・グレイスさんはまつげが長くて、感情表現が分かりやすく、天才子役と言われるのもわかるかわいらしさでした。


話自体は、数学の天才だった姉が弟に娘を託して自殺してしまい、めいっこを育てることになった叔父との家族愛の物語です。

孫が数学の天才と知ってやってくる祖母が、「私ならサポート出来る」「才能は伸ばすべき」と打算的で悪役のように描かれていて実際に観ていてイライラしたり「絶対に許せない!」と思えるような手段も使ってくるのですが、この辺は自分が凡人だから「こうあってほしい」という展開になってほっとしているような気もしました。

しかしその祖母の言う「権力を持つ単細胞を怒らせるべからず」は、凡人でも理解出来ました。

実際に自分が天才で、周りがバカみたいに見える世界観で育っていたら、どうなっただろうなあと考えるのも面白いです。

絶対に、権力を持つ単細胞を怒らせるであろうという確信だけはあります。


ゲーム業界にも天才と言われる人たちは何人かいますが、最新の『チェイサーゲーム』第32話 破邪の封印(4)では、そのひとり、ウオカワさんが他人を理解出来ず苦悩するいい顔が見れます。

特に最後の図は、共感できる人も多いのではと思います。

ぜひ読んでみてください!


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ニイザト

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ヤマケイ