『科白劇 舞台『刀剣乱舞/灯』綺伝 いくさ世の徒花 改変 いくさ世の徒花の記憶』を観る
こんにちは、東京スタジオのヤマケイです。
7月16日(木)から品川プリンスホテル ステラボールで上映していた舞台を観たのですが、今後のイベント運営についても色々と参考になる対策をされていたので、書いておこうと思います。
(タイトルに線が入るため、画像になっています)
観劇から2週間以上経過して何事もなかったので、本当にすごいなと思います。
ステラボールには、映画館のチケット売り場脇から入れるようになっていて、入る際には検温と手指の消毒だけでなく靴裏の消毒をしたうえで、お願いのかかれた紙ももらいました。
自分の体調は問題なくても、知らずにウイルスを運んでいる可能性もあるため、何かあったら連絡がもらえるというのは助かります。
コミケもそうですが、「参加したあとにも体調を崩さない」ということも大事ですね…。
特にコロナは2週間くらいラグがあるので、自分もですがお客さんも感想を出すのに2週間待ったりするのではと思ったり…。
ロビースタッフも、マスク・フェイスシールドを着用するのはもちろん、チケットを確認するもぎりの人は手袋も着用。
一部ドアは常時解放、舞台と客席は2メートル開けた状態で、キャストは全員透明のマスク、客席の1番前の人にはフェイスガードが配布され、必ず着用してもらうという徹底ぶりでした。
出待ち、プレゼントや差し入れも禁止。
何よりびっくりしたのは公演期間中、看護師が常駐ところです。
どうしても安心と同時に届けたいという強い意思を感じて安堵すると同時に、今後の公演やイベント実施時の難しさを改めて感じました。
個人対策としては、こんな感じで気を付けていました。
・外へ行くならマスク必須、室内でもホコリが舞うならマスクする
・アルコール除菌シートを持ち歩く
・喉を傷めるものをなるべく食べない(辛いもの、炭酸等)
・龍角散のど飴を常備
・手洗いの頻度を上げる(指先だけでも絶対に洗う)
・爪を伸ばさない
・家に帰ったら早めに服を洗う
・お風呂は毎日入る、特に髪を洗う
・イベントの前後2週間、移動は家と会社、飲食の買い物以外は控える
・スタッフとごはんを食べるときは、カウンターにするか、ナナメに座りあうなど距離感に気を付ける
これである程度予防にもなったかもしれませんが、どちらかというと単に運がよかった気もします。
会場内、座席は前後左右きちんとあいている形式でした。
本来であればいっぱいに埋まるはずだった席の、半分以下になっているんだろうなあと切ない反面、今後これがスタンダードになるかもしれないんだなと目に焼き付けました。
一部のドアが解放されていたり、「空調がかなり効いている状態での観劇となるため、寒いからパーカー持っていくとよい」という情報を見かけていたので、ストールとパーカーを持って、靴下はいて運動靴で行きました。
結果的に、風邪をひくこともありませんでした。
日本青年館のホールではどうなるかわからないので、初日以外の方は情報収集も大事だと思います。
空席もあったように思いますが、チケットの払い戻しに関するアナウンスが事前に流れていたこともあり、各自が「買っちゃったから」と無理せず、状況を直前まで考慮して結果的に来るのを自重した可能性も高いと感じました。
役者側からすると席があいているのは思ったよりも見えるものなので、多少テンションが落ちかねない部分ではありますが、今はご時世的に仕方のない時なので、「体調問題なくて来た人も、大事をとって来なかった人もえらい」とハッキリ言えるのが救いです。
本来の舞台演出ではなく科白劇(「科」は芝居の動作や仕草、「白」は話す言葉)に変更したことで、安全度も上がったと思います。
役者同士もなるべく近寄らない状態で演じていましたが、思った以上に殺陣というか演武を見せてくれたりしました。
元から顔にマイクをつけているためか、声優さんがよくやる「マイクスタンドに入れ替わりしつつ演じる」という形でもなく、新鮮でした。
特に殺陣は、今回「刀装」として登場した世界に90人しかいないと言われる講談師の神田山緑さんが丁々発止の見事な発声で状況を伝えるという形を取っていて充分に盛り上げてくださっていました。
今回物語の舞台は歴史改変された慶長・熊本で、歌仙兼定、山姥切長義、にっかり青江、亀甲貞宗、獅子王、篭手切江、古今伝授の太刀、地蔵行平が出陣しており、人間側は大友宗麟、細川忠興、黒田孝高、高山右近、小西行長、大村純忠、有馬晴信、細川ガラシャが登場します。
そのままでも楽しめますが、舞台には出ていない刀の話題もあったので、これまでの舞台を観たことがある人は特に楽しめるのではと思いました。
今回登場するキャラクターのうち、細川ガラシャは元宝塚の七海ひろきさんが演じています。
「舞台『刀剣乱舞』」シリーズに女性キャストが出演するのは今回が初めてなので、どうなるのかなと思っていましたが、まったく違和感はありませんでした。
とはいえ、せっかく雰囲気を持っている方でもあるので、場の空気を全部持っていったと感じる演出もあって面白かったです。
高山右近は、黒川恭佑さんが演じています。
以前、北区つかこうへい劇団にいた時の先輩にあたりますが、今回出演すると聞いて一番びっくりした枠ナンバーワンです。
つかこうへいさんの舞台は、役者の生きざまや魅力を根こそぎ掘り出す演出がウリで、「キャラクターになりきる」という演技とは全く異なるため「挑戦だな」と感じました。
科白劇でもアクションはありますが、何事もなければ、マントしたままでもかなりのアクションを観てもらうことが出来たはずですが…!!
コロナめ!
上演後のカーテンコールで役者たちが舞台に出てきて挨拶したあと、最後にはける歌仙兼定役の和田琢磨さんが振り向き「にこっ!」っとされたのがとても印象的でした。
舞台の感想に、『ファイナルファンタジーXIV』の「偽造天界 グルグ火山」後半みたい、というのをみかけていたので「そんなことある!?」と思いながらも改めて登ってみたらそんな感じでした。
※イメージです。
これまでのミュージカルや舞台も、DMM.comさんのサイトで観ることが出来るので、1回も見たことがない方にはオススメです。
今回の公演は東京のみですが、楽日には配信もあるということなので、「現地に行くのは不安だが観たい」という方にとっても安心です。
現地で売るのはパンフレットのみでしたが、その場合もきちんと飛沫避けのスタンド越しに受け渡しをするなど、徹底されていました。
また芝居を観に行けるように自分の身体に気を配りつつ、体力をつけて8月からの気温に備えたいところです。
(7月は1日しか晴れの日がありませんでしたが、8月を迎え、30度超えの日々がついにくるようです!)
ニイザト
ヤマケイ