Amazonプライム・ビデオで映画『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』を観る
こんにちは、東京スタジオのヤマケイです。
Amazonプライム・ビデオに映画『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』が400円(標準画質300円)で入っていたので、観てみました。
2019年~2020年にかけて公開されたスリラー映画です。
この映画は、ダン・ブラウンさんの小説で『ロバート・ラングドン』シリーズの4作目『インフェルノ』を出版する際、出版元が著者同意のもと、「各国の翻訳家を地下室に隔離して翻訳を行なった」という実話を基にした作品だそうです。
(現実には事件は起きていません!)
著作権や秘密保持がなかなか難しい時代になったなと思いつつ…。
映画内でも、ミステリー小説『デダリュス』の完結編を各国の言語で同時発売したいがために、出版社は翻訳家を雇って地下室に隔離していました。
隔離するといっても軟禁という感じで、作業は学校のように9人分の机がある広めの部屋で行われます。
SNSでの拡散を避けるために携帯電話などは取り上げられ、作業中は監視がつきますが、図書館のような資料部屋へ行けたり、作業後はお酒が飲めたり、ボーリング場があったりします。
小さな部屋や会社で過ごすよりも、だいぶ快適そうな印象を受けました。
ただ、そこで事件が起きます。
翻訳家は20ページずつくらいしか受け取れないのですが、冒頭の10ページがネットに公開され、「時間内にお金を払わなければ次の100ページ、要求が通らないときは全文公開する」という強迫メールが出版社の人に届くのです。
残りのページを翻訳家たちに渡さなければ、これ以上の流出はないと考える出版社ですが、翻訳家たちが酔って話していた内容の一部がメールに書かれていたということもあり、「翻訳家の誰かが外部と連絡をとっているのでは」と人狼ゲームのような雰囲気になってしまいます。
翻訳家が9人いるということと、小説についての解釈の会話があったりするため、最初はやや混乱しました。
翻訳作業中、執拗に「作者に会いたい」と言い出す青年をアレックス・ロウザーさんが演じているのですが、「こういうファンいる」というくらいの怖さが出ていて良かったです。
他の作品でも、自分をサイコパスだと信じる主人公を演じたことで話題になったりしているようですので、要注目です!
一度観た後で見返すと、最初は「そこまでしなくても…」と思っていたシーンにもきちんと答えが出ていたりしたので、二度楽しめると思います。
ニイザト
ヤマケイ