Netflixで映画『ドント・ルック・アップ』を観る
こんにちは、東京スタジオのヤマケイです。
Netflixに映画『ドント・ルック・アップ』が入っていたので、観てみました。
真面目な危機ものかと思いましたが、ブラックコメディです。
笑いながら観てしまいながらも、冷や汗をかき、観終わった後には考えさせられました。
ある日、学生が彗星を発見し、教授や仲間と喜んでいたのもつかの間。
計算してみると、6か月と14日後には間違いなく地球に激突するということが判明します。
慌ててNASAに連絡を取り、大統領に会うことになるのですが…。
やたら待たせた上に出てきた女性大統領が告げたのは「落ち着いて見極める」でした。
まったく頼りにならないと分かり、テレビに出演してなんとか危機を伝えようとするのですが、真剣に話しているのに茶化されてしまいます。
観ているうちに、「これはまずい」と思えるのに「もしも突然これを自分が言われたとして、すぐに信じたり行動することが出来るだろうか」と考えてしまいました。
昔、道徳の時間にいじめ問題のビデオを観て「いじめる側が悪い」と同時に、「見ているだけで何もしない人間も、いじめているのと同じことである」という演出をしているものがありました。
そして「いじめてる側からも、いじめられている側からも『見ているだけの人間』は何もしないので、どちらからも必要とされない」というものでした。
この映画にも「危機を知らせて、皆でなんとか解決したい」という主人公側と、「地球の破滅は困るが、自分たちだけの保身や金儲けを優先したい」という人たちとのせめぎあいがあります。
そして最も危険なのが「見ているだけで、危機に対して何もしていない者」であるというように感じました。
一見、どちらにも参加しないことは冷静な対応に見えますが、地球の危機に対して何もしていないので、焦りが加速します。
ここまでではありませんが、「似たような出来事が現実でもすでに起きていたな…」と重ねて思い出してしまうところが最高でした。
レオナルド・ディカプリオさん演じる教授の、気弱おじさんは最高です。
メリル・ストリープさんは、しっかりしたキャラクターを演じるイメージがありましたが、ダメな方向に明るい大統領がハマりすぎて、面白かったです。
ニイザト
ヤマケイ