『記憶にございません!』を観る
こんにちは、東京スタジオのヤマケイです。
三谷幸喜さん脚本・監督のコメディ映画作品、『記憶にございません!』を観てみました。
予告の時点で面白い気配しかない。
演説の最中に傍聴していた一般人から投石を受けてしまい、内閣総理大臣が記憶を失ってしまったという話です。
中井貴一さんが演じるのは並の総理ではなく、討論での暴言等もあって前代未聞の支持率2.3%という嫌われ者が、記憶を失ったことで純粋になってしまうという役どころです。
転んでしまった女性を助け起こしたり、何かをしてもらって「ありがとう」と伝えるだけでびっくりされるほど、自分はあくどいことばかりを繰り返してきたのだなと知る総理。
しかし、秘書3人以外には記憶を失ったことは秘密ということで、三谷さん脚本ならではの「どうするんだ」「うまくいくのか」「いわんこっちゃない」と観ている方をハラハラさせる流れは、面白いです。
笑ったり考えたりしながら観ていたのですが「昔は、皆の憧れが『総理大臣』だった」というセリフにハッとさせられました。
松山社長は何度か『チェイサーゲーム』の紹介用に「現在のゲーム業界は誰もが憧れてくれているわけではない」と文言を入れてツイートすることがあります。
これに関しては「そうなんだよなあ~~」と思う節があったのですが、それよりも前から、総理大臣に憧れる小学生、子供に総理大臣になってほしいと思う親はいなくなっていたように思います。
かろうじて自分が小学生の頃はまだ、「総理大臣になりたい!」と言っている子がいたような気がしますが、政治家になりましたという話は聞いたことがありません。
どちらかというと、スポーツやエンターテインメント職に就けるめどがなくなってから目指す職業になっているような印象もあります。
コロナの影響で色んな人が政治について考えたり発言するのを見かけることも増えたので、自分も改めて勉強だなあ…と映画の中でピュアになった総理がクリーンな政治をしようと奮闘する様子を観ながら反省しました。
ニイザト
ヤマケイ