『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』を読む
こんにちは、東京スタジオのヤマケイです。
石原さとみさん主演でドラマ化が決まっていた、荒井ママレ先生の『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』を読んでみました。
病院薬剤師の、葵みどり(あおい・みどり)が主人公の漫画です。
ドラマはコロナの影響で撮影が遅れており、観れないのが残念です…。
漫画を読んでみるとギャグもありますが、「むしろ今、きっとこれ以上に医療従事者には負担がかかっているよな」と思える話が多いです。
もしかしたら、ちょっとキラキラした感じで撮影して、病院薬剤師や医療従事希望者が増えるきっかけにもなったはずであろうドラマですが、現実には未知のウイルスということになると患者側からも様々な場面で差別されたりと、だいぶ過酷な仕事であるということを我々は既に知ってしまったような気がします。
石原さとみさんがデザインにも関わったというかわいい医療の衣装服を観るのも楽しみだったのですが…落ち着いたら撮影が進むといいなあと思いつつ…。
薬剤師の仕事がわからなくても、「仕事あるある」や「そういう人いる」という展開があるので共感しながら読める部分が多いです。
始めは明るく仕事をやる気も満々だったのに、上司が患者のことを「お客さん」と捉えて店舗の24時間営業化を目指して振り回され、ついていけなくなった同僚が辞め、日々の仕事に追われて今後のための勉強もできなくなった薬剤師がいたり…。
目の前に薬のプロである薬剤師がいて説明しているのに、ネットの文章や近所の人の話を鵜呑みにした患者が「でもこの薬、危険なんでしょう」と頑なに言いだしたり、自己判断でご近所さんや子供に薬を流用してしまう患者さんがいたり…。
漫画では、主人公たちが患者に寄り添った対応をしてくれるのですが、すべての病院や薬剤師がそうではないでしょうし、寄り添って理解してくれるからといって、依存しすぎるのもよくないよな…と勉強にもなります。
患者が疑問や不満を口にして薬剤師がそれに答えた結果として、「納得してくれてよかった」というセリフがあります。
「納得はすべてにおいて優先する」。
作業する側の納得なので状況はちょっと違うのですが、松山社長のアクセル・フレーズを思い出しました。
ニイザト
ヤマケイ