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アニメ『ブルーピリオド』を観る

こんにちは、東京スタジオのヤマケイです。


Netflixでも独占配信中のアニメ『ブルーピリオド』を観てみました。

原作は、山口つばさ先生のマンガです。

マンガも1話目は繰り返し読んでしまうのですが、アニメも1話目が一番好きです。


主人公の矢口八虎(やぐち やとら)は優等生でありながら、適当に皆とつるんで遊ぶという器用さも持ち合わせた青年です。

どこか空虚な日常を送っていましたが、美術の先生が生徒を伸ばすタイプの先生であったことや、生徒の途中作品を見かけて、「なぜ人間を緑で描いてあるのか」と思ったあたりから美術に興味を持ち始めます。

「朝の渋谷の、青い感じが好きだ」と思い、授業の課題で描き始めたところ、「なんでもっと早く描かなかったんだろう」とか「好きなものを好きって言うのって怖いんだな」と感じたりします。

それでも、描いたものを理解してもらえたことで、美術にのめりこんでいくわけです。


自分も、もし「老衰までは暇」という平和なところに暮らしていたら、こういう人生もあったかもしれないなあと思いながら読みました。

「得意だから」とか「それしかできないから」とか「逃げ場としての絵」というよりも、単純な興味で描き始める主人公の今後を見守りたくなります。


主人公にとって大事なことを言ってくれる美術の先生は、平野文さんが演じています。

聞き心地がいいし、適切なタイミングで教えてくれるので、自分の中学の頃の先生を思い出しました。

漫画絵であっても、ヘタクソだろうとも、自分の表現したいもののために頑張っているかどうかといったことを見てくれる先生だったようにも思います。

出会いというのも大事だなと思い出させてくれる作品です。


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ニイザト

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ヤマケイ