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映画『メメント』を観る

こんにちは、東京スタジオのヤマケイです。


先日、スクリーンプレイの本が2冊あることで、新里さんから「いいね、狂ってる!」と言われたほど『TENET テネット』を何度も観に行き、上映回数が少なくなって土日くらいしか観ることが出来なくなっていても未だに観に行っている今日この頃です。

ファンの人の色んな情報を追っているうちに、紹介サイトなどで、クリストファー・ノーラン監督作品として紹介されてくる映画のうち、逆再生についての記述があった『メメント』が気になっていたので、Amazonプライム・ビデオで観てみました。


『メメント』は2001年の作品で、インスタントカメラ(その場で現像された写真が出てくるカメラ)で撮影したものが、次第に真っ白になっていくという逆再生から始まります。

落ちていた弾が銃に戻り、死体が起き上がって一瞬、撃たれた人が見えた後、白黒の映像に変わります。

カラーと白黒の映像が入り混じって進んでいきますが、カラーは冒頭以外逆再生はないものの、話の流れが「123456789」という順番だったとすると「89」「78」「67」というように出てくるため、混乱しそうになります。

じゃあ白黒映像は何を映しているのか…というところはぜひ!まだ観てない人には観ていただきたいので省きます。

思わずメモしながら観たため、家でよかったかもしれない…。

(映画館でもメモ取るくらいなら大丈夫ですが、もし事前情報を入れずに映画館で見ていたら「紙とペンをくれー!」と思いそうでした)


物語としては、主人公はある事件により特定の時期からは10分しか記憶が保たない前向性健忘になっています。

忘れないほうがいい情報はインスタントカメラで撮影してそこにメモを取り、絶対に忘れたくないものは入れ墨にしておくことにより、なんとか過ごしているのですがその症状を知っている人からは悪用されやすい特性でもあります。

観る側は白黒とカラーを観ながら、「何が起こったのか」(何が起きるのか)を体験するのですが、中間地点で全ての情報が合うという経験が面白いです。


通常、仕事などでメモを取ることにより回避できるミスはたくさんありますが(聞いて書いて見た時点で80%のタスクは終わる)、人間の記憶というものは曖昧で「忘れるように出来ている」「覚えたいように覚えている」ものだということを思い出した映画でした。


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ニイザト

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ヤマケイ