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Amazonプライム・ビデオで映画『バベットの晩餐会』を観る

こんにちは、東京スタジオのヤマケイです。


Amazonプライム・ビデオに『バベットの晩餐会』が入っていたので観てみました。

1987年の映画で、HDニューマスター版というのが入っています。

19世紀のユトランド(デンマーク)が舞台のお話です。


原作は、カレン・ブリクセン(ペンネーム、イサク・ディーネセン)さんというかたで、デンマークの50クローネ紙幣には2009年まで肖像が使われていたほどの人でした。

タイトルにも入っている「バベット」は、戦争で夫と子供を亡くし自身も殺されそうになってフランスから逃げてきた女性の名前ですが、最初は出てきません。

冒頭は、老牧師である父とともにくらす美人姉妹が、老いて独身のまま貧しい村に住んでいるところが描かれます。

姉妹は貧しいながらも施しをしながら生活していて、パンなのかよくわからない煮過ぎたペースト状のナニカを食べたりしています。

そんな、お金のない姉妹のところに転がり込んできたバベットですが、賢く、「新鮮なものを食べつつ、お金が貯まる」という生活に村人や姉妹は慣れていきます。

バベットの唯一のフランスとのつながりは、宝くじを買うくらいでしたが、なんとそれが大当たりします。

果たして、バベットはフランスに帰るのか…!?当たったお金はどうするのか…!?という展開になります。


私は、「夏と年末年始だけ宝くじを買う」という友人にくっついていって、初めて宝くじを買ったことがあります。

買い方も知らなかったので教えてもらったのですが、「億単位で当たったら、何しよう~」と考えるのが結構楽しいです。

「お金があればやる」と考えた時のことはたいてい、今からでも出来るからです。

「絶対にお金がないとできないことはなんだろう」と考えた末に出したのが、「自分のためだけの作品を何か作る」とか「プライベートジェットでの旅」です。

特に今だと、世界情勢的に海外へ行くのは難しいですが、プライベートジェットでオーロラを見に行くぐらいなら巻き込む人数も少ないのではないか…という気もします。


そんな私の考えを一蹴するかのように、『バベットの晩餐会』のバベットは、まったく違う答えを出します。

まさに清廉。

しかし村人からすると「よくわからない怖い料理」になってしまう。

昔の映像ということもあり、今見るとキッチン周りの清潔さにやや不安がありますが、おいしそうなごはんがたくさん出てくるのも見どころです。

画面にほぼ老人たちしか映っていないのですが、感謝したり口論したりと「若い時からそうだったんだろうな」と思えて楽しめます。

機会があればぜひ見てほしい作品です。


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ニイザト

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ヤマケイ