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Amazonプライム・ビデオで映画『女神の見えざる手』を観る

こんにちは、東京スタジオのヤマケイです。


Amazonプライム・ビデオに2016年の映画、『女神の見えざる手』が入っていたので、観てみました。

最初、タイトルの意味があまりよくわかっていませんでしたが、原題が『Miss Sloane』だったため、「Sloaneさんの話」と思いながら観ました。


物語は、主人公のエリザベス・スローンがロビー活動やその戦略について誰かに述べるところから始まります。

ロビイストである主人公はなぜか聴聞会への出頭を余儀なくされ、いわゆる裁判の証言のようなことをさせられています。

一方で、そこに至るまでの出来事が明かされていく…という流れです。


そもそも、「ロビー活動とは?」「ロビイストとは?」というところを知らなかったのですが、観ているうちに「ロビー活動は、政策に影響を及ぼすような活動のことのようだ」「ロビイストはロビー活動を行う人や団体のことのようだ」ということがなんとなく分かるようになっています。

簡単に言うと「票集めを得意とする主人公」が「銃の規制強化賛成派」の票やお金を集めようとし、それを邪魔に思う大きな勢力(優勢)が潰しにかかってくるという展開です。

とにかく主人公を演じているジェシカ・チャステインさんが冷酷で戦略家、かつ迫力もあり、敵味方共に振り回されるところが面白かったです。


「銃の規制強化」のためには「勝つ」ことが必要なのですが、いわゆる善人でドラスティックなことが出来ないスタッフにはたいした作戦も資金もなく、「現実的には不可能」と考えていました。

そこに乗り込んで行って、「負けを想定して闘う気はない」「こうして」と具体的に伝えるとともに、自分でも寝る間を惜しんで働く主人公は、「弱小チームにやってきた監督」のようでもあります。

対抗勢力が団結して相談し、主人公の右腕だった部下すらも寝返り「銃規制反対派」に考え方をアドバイスするなど、「なんとかして主人公を排除しようとする動き」に対して、仲間はいるけれど、どうもひとりで戦っているように見える主人公の孤独が最後きれいに収束していきます。

あまりにも強固な意志で突き進むため、主人公の過去などに何か理由があるのか?と思いきや、「実感がないと議論もできない人に見える?」という返しが作中にあるのもよかったです。


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ニイザト

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ヤマケイ