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漫画アクションで連載中の『島さん』を読む

こんにちは、東京スタジオのヤマケイです。


漫画アクションで連載中の『島さん』

川野ようぶんどう先生の作品で、以前から気になっていたので読んでみました。

背中に入れ墨があり、どうみても一般人ではないおじいさん「島さん」が、コンビニ店員をしているという設定です。

最初は、勧善懲悪バトルが始まるのかと思いましたが、戦闘になる前に終わっていました。

1話では、素行不良の少年たちが車でコンビニにやってきて、未成年なのにタバコを買おうとします。

最初に対応した店員では歯がたたず、島さんがやんわり出てきて少年たちのひとりに話しかけます。

実はその少年は、不良たちをまとめているアタマ(トップ)でした。

そばにいるもう少しイカつい少年の方には全く見向きもしなかったことから、すぐにトップを見抜いた眼力に気味の悪さを感じ、少年たちはおとなしく出て行った上に「ここじゃ絶対タバコ買えねーわ」と去って行ってくれます。


どうも、島さんは一般人ではなかったのではないか…と思われる出来事が節々にあるのですが、決して暴力は振るわず、ほんわかした雰囲気で進むのが、なんともいえず楽しいです。

元ヤクザという設定を殺すかのような展開ですが、仕事にモタつく島さんをいじめようと思っていた店員が、背中に入れ墨が入っているのを偶然見て勝手に怯んだりと「その設定が活きる」というシーンが多々あります。

なんだかんだで島さんは仕事が出来るようになっていったり、物腰は柔らかく、きちんと人を見ているので好かれていきます。

そしてどうやら、コンビニでアルバイトしているのにワケがある…というところも、楽しめるポイントです。

一般人でも参考になるところがあって、オススメです!


個人的には、昔ヤンチャした人が更生するというよりも、「(やれなくもないけど)悪いことをせずに済んだ人が、そのまま死ねる」というのが一番「強い」んじゃないかなと思ったりします。


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ニイザト

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ヤマケイ