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『1917 命をかけた伝令』を観る

こんにちは、東京スタジオのヤマケイです。


以前、小島秀夫さんが『DEATH STRANDING』のPVで『1917 命をかけた伝令』風のPVを作っていました。

このPVを見た時、映画はまだ観ていなかったのですが、記憶に残っていたのと、Amazon Prime Videoに入っていたため、観てみることにしました。


『1917 命をかけた伝令』は、日本では今年の2月に公開された映画です。

ワンカットに見える撮影により、主人公がゲームのキャラクターに見えるという記事を以前みたことがありますが、まさにそんな感じでした。


内容は、将軍から呼び出されたトムとウィルの2人の兵士が、撤退したドイツ軍を深追いし明朝に突撃する予定の部隊に「敵の罠であるため、作戦中止」というメッセージを伝えるために走るという話です。

電話線が切られてしまったため、地味に走って知らせるしかない。

距離はだいたい8時間くらい。

道中にも敵はいるが、突撃の中止を知らせなければ1,600人の味方が大量殺戮に巻き込まれる。

必然性を持たせるためだと思うのですが、その1,600人の中に、トムの兄がいます。

使命感に燃えるトム。

一方、ウィルはたまたまトムの近くにいたために巻き込まれた、全くの他人です。

命令以外に行く理由がない。

しかし、主人公はトムでなくウィルです。

それなのにしょっぱなから、鉄柵で手を怪我したり、死にかけたりするので、「こっちが主人公だよな…?」と何度か映画の説明ページを確認しました。


話自体はフィクションであるものの、監督が実際に戦争で伝令をしていた家族から聞いた話を参考にしていたり、観た人からの評価が高いという作品のため、「たぶん、何かがいいに違いない」と思っていました。

過去の思い出にひたるシーンもなく、ワンカットに見えるがために、上映時間中ずっと、ひたすら主人公とともに移動している気分になるという「体験」が出来る映画でした。

オススメですが、入り込みすぎると憂鬱になると思いますので、「どこで映像つないでるんだ?!」と多少客観的になりつつ観るのが、気持ち的にはいいかもしれません。


さて、現代では幸いにも「見知らぬ他人に突然命を狙われ、さっきまで隣にいた人が死んでいる」という状況は少ないですし、やらかしたほうは法で罰せられますが、仕事も戦闘のうちといえるかもしれません。

胃が痛くなるという話もある、ゲーム業界お仕事マンガ『チェイサーゲーム』、現代の戦を刮目せよ!


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ニイザト

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ヤマケイ