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漫画『リスタート!~34歳ゲームディレクターのつよくてニューゲーム~』を読む

こんにちは、東京スタジオのヤマケイです。


先日、ツイッターで知った漫画、『リスタート!~34歳ゲームディレクターのつよくてニューゲーム~』

坂木原レム先生の作品です。

「ゲーム業界の漫画だ!」と嬉しくなって読んだというのもありますが、「これ、現場に身を置いたことのある人が描いたのかな」と思ったところがあります。

それは、3ページ目で「マスターアップまであと1カ月!食べてる時間があったら1個でも多く仕様を追加!」とディレクターが言った際に、「追加のたびにバグが発生するってわかってますよね?」と言うのが、プログラマーというところです。

例えば、もしドラマ演出だったら導入部分の会話ということもあり、「経営陣代表のプロデューサーと作り手の代表ディレクター」にするなど、変えたりされそうな部分です。


あとから仕様を追加すると、たいていの場合バグが発生します。

その修正対応に追われるのは、仕様追加を担当したゲームデザイナー(プランナー)か、プログラマーです。

ゲームの開発当初からマスターアップまでの間、常に稼働しているのはプログラマーです。

ゲームデザイナーもアーティストも、自分たちの作業をやれば終わるということが多いですが、プログラマーはどのプロジェクトでもたいてい、最初から最後まで走りっぱなしです。

だからこそ、軽めに「追加する」と言われて「分かってるよね?」とプログラマーが確認するシーンが冒頭にあるところがリアルだなあ…と思って読みました。


こういった日常風景すぎる現場のやりとりはいわゆる「外部向け」にわざわざ公開されるということは少ないです。

だからこそ、この作品でリードプログラマーがディレクターにチクリと刺しているのは、「そういう現場にいた」(あるいは、先輩や同僚からそういう話を聞いた)というほうがしっくりくるなあと感じたのです。

坂木原レム先生自身、元ゲームデザイナーということでしたので、納得です。


なお、漫画の詳細は言わずに「もし新里さんが『マスターアップまであと1カ月!食べてる時間があったら1個でも多く仕様を追加!』と言ったとして、ツッコミを入れてくれるのは誰ですか?」と聞いてみました。

新里さん「プログラマーかな」

思わず「おお~!」と言ってしまいました。


漫画では、主人公のディレクター宮友雄一はある日、ゲームを制作途中だった1995年から2020年にタイムスリップしてしまいます。

発売前だったタイトルはとっくに発売されて過去のものとなり、最新機種として「PlayStation 5」が発売されている。

カルチャーショックを受けつつ自社のあったあたりに戻ってみると、社名は一緒であるものの、ビルが立派になっています。


能力のある人が過去に戻ったり異世界に行って活躍する話はありますが、未来に行く話は久しぶりに読んだな~とワクワクしました。

単行本も出たばかりですが、続きが楽しみです!


そして当社の『チェイサーゲーム』もよろしくお願いいたします!

最新6巻は6月28日(月)発売予定です!

そして1~5巻セットのサイン入りもあります!

宜しくお願いします!


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ニイザト

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ヤマケイ