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Razorblade Tears

 「頰に哀しみを刻め」S・A・コスビーの2021年の作品です。お互いに息子を殺された親父二人の復讐劇です。息子同士はゲイのカップルで、しかも白人と黒人、ヴァージニア州。スラングや知らない表現が多くて読みにくいですが、まあ面白かった。安かったし。

 最後の方で、決戦に臨むバディ・リーが隣りに住む渋皮のむけた年増に別れの挨拶をします。するとこの女性が言います。

“Well, that’s nice of you, but why you talking like you about to lead the Charge of the Light Brigade?”

 大きなはてなマークを抱えたままとりあえず先を急ぎ、後から調べました。どうやらCharge of the Light Brigade というのは、かのクリミア戦争で有名な軽騎兵隊の突撃のことのようです。とは言ってもクリミア戦争って何?軽騎兵?突撃?地理も歴史も苦手だからなぁ。勉強になりました。

 日本で言うなら、「何だよおまえさん。討ち入りに行く赤穂浪士みたいな顔をして」といったところでしょうか。

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