Pearl
Kindle版スタインベック全集の11個目、邦題は「真珠」1947年の作品です。舞台はメキシコのラ・パスという海辺の町。ここのネイティブの間に伝わるお話という設定です。おもしろいです。
町の家は石としっくいで出来ていて、征服者の子孫達が住んでいます。主人公キノは妻のフアナと赤ん坊のコヨティトの三人で、海に近い草葺きの小屋に住んでいます。魚や真珠を獲って暮らしています。
ある日の朝、赤ん坊がサソリに刺されてしまいました。お金が無いので医者は診てくれません。キノはカヌーで海に漕ぎ出し、真珠を探します。すると見たこともない美しい大きな真珠がみつかりました。
さてこの後、キノ達はどうなるのでしょうか。
キノは常にブランケットを持ち歩いて、顔を覆ったり下に敷いたりします。ボクは始めイメージできなかったのですが、あのポンチョというか肩に掛けたりする布ですね、おそらく。
遥かな昔、NHKの「おかあさんといっしょ」で見たブーフーウーを思い出しました。オオカミが白いシャツと白いズボンで頭にソンブレロを被り、肩に派手な柄の布を掛けた姿だったような。そうすると、ネイティブの被征服民族が悪役だったのですね。西部劇のインディアンと同じか…
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