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企画参加# 「毎週ショートショートnote」

フォローしてくださった方が参加している企画があったので、私も書いてみることにしました。

私はアメリカに留学していたことがある。どの留学生もきっと困るのは予防接種記録の提出。当時、病院でも市役所でも前例のない事なのでと「英語での予防接種の記録はつくりかねます」と断られた。自分でどうにかするしかなかった。

予防接種記録の提出先の事務所に行くと、提出できない場合の相談先は別の建物になると言ってその建物に印をつけた地図をくれた。『Student Health Center』という建物に行って状況を説明すると、受付の人に予防接種記録の用紙を手渡された。自分の手書きの翻訳でも日本の病院の記録と合わせて提出すれば正式な記録として受領可能だと説明されて驚いた。予防接種の名前を一つずつ辞書で調べて、日本語の記録と照らし合わせて接種の日付と回数を記入していった。知らない名称ばかりで苦戦した。

アメリカ製の保健室、Student Health Centerは本物の病院だった。メンタルヘルスの相談先も、薬局も、内科も外科もあった。日本とはスケールが違った。


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