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すごくいいけど、共通認識をみんなで持つって、結構大変ですよねー!

読書日記第3弾
突破するデザイン その4

読み進めながら、少し仕事に反映してみようと・・・と言いますか、実は少し前からいろいろ取り組んでいるのですが、お客様と共通言語を持つことのむつかしさをひしひし感じています。

多くは僕のスキル不足に起因するのですが、壁が二つあります。

一つはまず僕が考えを的確に言語化できない問題です。

「デザイン思考」を分解するとマニュアルがあるように状況分析をしたり、ヒアリングをしたり、アイデア出しをしたりとなるのですが、実際の思考は言語化されないレベルでも行われるので、発想の飛躍を試みるときは映像であったり、感情であったりを頼りに思考のジャンプを試みます。

自分だけだとそこまででいいのですが、誰かに説明するとなると、説明できる言語を見つけていかなくてはなりません。

しかし、実際の思考は間をすっ飛ばしていたり、言語化しない抽象的な思考を挟んでいたり、以前に考えに考えたことの一部や、経験から得たものや、たくさんの要素が少しずつ絡んでいたりするので、簡単に説明できなかったリス。

例えばもし僕がこの本に書かれている「意味」という価値観を理解できたとして、それをデザインに反映する時、はたして「意味」を説明できるだろうか?

仮に説明できたとして、つぎにもう一つ、
お客様にこれを理解してもらうための時間を作ってもらえるかという問題がある。理解してもらえれば、実行のための時間は作ってもらえる可能性は出てくるが、そもそも理解するために時間がかかるとなると難しくなる。

ぼくのお客様ゾーンであるスモールビジネスでは、そう簡単に時間は作ってもらえないので、となってくるととりあえずメリットをフックにするコンサル屋さんとかコーチング屋さんの方々を参考にすべきだろうか。


できればそこをゆるい仕組みでできればいいのですが。

スーパーの試食会くらいのノリでできないかな。

などと考えていると全然読み進まないです。
ぼくがこの課題を突破できないかもww

というのも、僕はかなりこの本にビビッときていまして、もう4年前の本なのできっと「意味のイノベーション」に関する話題がネットにいっぱいあるだろうと思ってググってみると、いっぱいあるのですが硬い話しか出てこないんですよね。

デザイン思考もそうですが、それこそロウソクで「暖かさを演出」するくらいの勢いで、なんとなくわかるわーのレベルにならないと、スモールビジネスには持ち込めない気がする。

スモールビジネスにこだわるのは、これからそこを主戦場にする人が増えていくからでもあり、その人たちがハッピーにならないと、体のいい非正規雇用の身代わりだったり、経済のバッファゾーンになってはいけないと思うから。

ぼくにとって、そこにこだわることは意味がある。
だから、僕はこの本を読みながら、このデザイン運動を市民のものにできないかと思い始めています。

意味のイノベーションは、人々が意味の探索に取り組み、心を奪われることを目的として、ビジネスを営むことである。新たなソリューションを必要とする人々は、新製品を購入する。一方、新たな意味を探し求める人々は、新たな解釈やビジョンを入手する。(P070)

街のスモールビジネスのいくつかが、この観点で自分のコミュニティーにサービスを提供する様は、わくわくしますよね。多様で流動的な社会の毛細血管が目詰まりしないためにもすごく必要なことのように思えるんです。


今回の写真はAdobe Stockから
たまには有料の素材で^^;


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CavyCraft(佐々木堅次)
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