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スモールビジネスにこそ「意味のイノベーション」が必要に違いない!

読書日記第3弾
突破するデザイン その5

僕はスモールビジネスでもこの話は大切だと仮定して読んでいます。
ベンチャーが成長を目指すとかそういう意味ではなく、地元で活躍する無数にある普通の事業者たちが。

ひとつは、そうなったらいいのになーという希望的な部分と、
もうひとつは、そうならないと環境悪化していくにちがいないという不安の部分からです。

希望の部分はこっちの事情でして、意味とか何とかは得意フィールドなので、僕にとってはただただ楽しい案件が増えます。

不安の部分は、
例えば英会話教室。
僕はこないだ、AIのアプリを入れました。
年間5000円。

このアプリで英文を読むと、発音の間違っているところを一音単位で教えてくれる。THの発音がSの発音になっているとか。
その画面にはTHの発音を説明した動画がでてきます。

現在のスコアが常に表示されていて、毎日の学習が記録され、スコアの変化もグラフで出てきます。ヒアリングも発音もどこが苦手かわかります。

で、僕はどうやってこのアプリを知ったか?

Youtubeで、英会話を教えているアメリカの方の動画で紹介されていたので知りました。

では、地元の英会話教室はだめなのか?
多分、そんなことはないんです。
でも、発音がどうとか、文法がどうとか、そういうことを教えるだけではもうだめです。もうネットに優秀な教材がそろっています。

ただ、どこまで行っても、相手は自分のリアルのコミュニティの人にはなれないです。ネットを通じたコミュニティも重要ですが、やはりリアルのコミュニティには価値がある。

こういったアプリを積極的に活用して、自分で学習するところと、直接会って話すことと混ぜ合わせていけば効果倍増、人脈も広がりますみたいな方向にもっていけば「場」としての意味も出てくるでしょ。

そうなってくると、だれが通っているかも重要になってくるので、イギリスの紅茶好きとか、アメリカの車好きとか、IT好きとかゲーム好きとか、いろんなつながりをリアルとネットを通じて展開してく感じでしょうか。

みたいなことが多様な社会に色を添える。
僕はもし、ソードアートオンラインの絶剣の生きた意味の話とか、俺は100万の命の上に立っているの命についての話ができる英会話学校があったらめちゃめちゃ行きたいかもw

でもそれって、ビジネス側ではなく、利用者側も意味を求めているということで、その傾向は多様化の社会、ますます強まっていくと、ベルガンディさんも書いています。

私たちは、よりよい性能ではなく、自分たちにとって意味深いことに心を奪われる。あなたの愛を、他の人の基準で測ることはできない。ある一つの基準で愛を測ることさえもできない。よりよい性能を約束する人は、性能をめぐる孤独な戦いに参加する多くの人の中で、さみしさを感じるに違いない。意味深く価値のある何かを愛する時、私たちは性能という観点で考えてはいない。(P075)

恋愛の理不尽なエネルギーを想像すると、スモールビジネスが向かう方向ははっきりしている気がする。

幾重にも重なって、意味と性能を求めてプラットフォームが作られ、そこにさまざまなコミュニティがかかわり、新たな意味を見つけていく。プラットフォームもまた、意味と性能を求めて変化していく。

この本で書かれている「意味のイノベーション」すこしキャパの大きな話ですが、その影響はスモールビジネスにこそ影響する気がする。

「性能」の部分こそ規模が生きるので、そこに合理性があるものはプラットフォーム化されて、グローバル展開されて、価格破壊が起こるので、そこと戦ってもまず勝ち目はない。

小さなボックスがまちをうろうろして荷物を宅配したり、自動車を所有することが高級腕時計と同じ意味になる日もすぐにやってくる。
そんな時代だから意味のイノベーションは日常にこそ必要なのだと思う。

だから、個人と細かく接することができるスモールビジネスにこそ、大きなチャンスが生まれる時代になっていくのだと、そう思いながら読んでみて、ますますそう思っています。

つづく


今日の画像はUnsplashです。

イノベーションを水平線の向こうに夢を見るイメージと重ねてみました。こういう何もない風景は、ほんのり不安も混ざっていて、でも明るい希望もあって。見えているようで見ていない感じとか、水中の豊かさと不気味さとか、見る人によって色々感じられるイメージ。
U2のアルバムのジャケットを思い出して選んでみました。

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