GCP Associate Cloud Engineer 合格体験記
どうも、Youkeyです。今回はまたITインフラの認定資格の話になります。
GCP Associate Cloud Engineer とは?
GCP Associate Cloud Engineer とは、その名の通りGoogle Cloud Platformを使い始める際の登竜門の位置付けにある技術力を認定する試験となります。筆者は類似のAWS Solution Architecht Associate (SAA-C02)を保有しているので、横展開のような感じで挑戦してみました。
利用させて頂いた書籍
1. Google Cloud Platform エンタープライズ設計ガイド (日経BP社)
資格の概要
文字で資格制度の説明は本家にお任せするとして、筆者なりの説明です。
GCP認定資格のITインフラ系においては、全てに入口となるAssociate Cloud Engineer から 専門性のある Professional ○○ Engineerと続きます。
Associateは入口となる為、クラウドソリューション共通で
「どのようにしてクラウド環境を計画・構築・維持するのが正しいか」
と言った根本部分を広くカバーする知識を問われる印象を受けました。
他社と比べ決定的な差が・・・
他社(特にAWS)と比較すると、AWSはAssociateから一部専門性のある内容やサービス特徴に触れる設問が多い印象を持っています。その為、専門性のあるコマンドのオプションについて細かく触れるケースなどは少なかったです。その為、一般的な選択肢のイメージである、
正解 / 不正解1 / 不正解2 / 不正解3
と並ぶとの認識を持っていてはだめです。クラウドソリューション(解決)というだけあって
実現手段1 / 実現手段2 / 実現手段3 / 実現手段4
と並び、問題文の中にある「要件」を満たす答えを選んでいきます。消去法というより、要件とGCPの哲学(みたいなもの)を読むと自然に択一的な答えを見つける事ができます。GCPの認定試験では、圧倒的にこのパターンが多いイメージなので重要視している文化だと感じました。
勉強方法
元々GCPの特定サービスを使ったことがある中で、上記でご紹介した本を一通り読みました。全項目をきっちり理解するというより、サッと読みそのGCPソリューションを利用するという勉強を取りました。これが意外と効率良くできました。
書籍のサービス紹介を読み、コンソールから利用する
ex. Google Kuberrnetes Engineの項目=GCP GKEを触る
私は比較的Compute Engine についてはイメージができていたので、勉強量は少なめでした。その代わり、Googleのサービスを使う上でのセキュリティ概念(誰に、どのサービスを使わせるか)とその実現手段や具体的に設定をやってみました。このセキュリティについては、個人で利用する場合には詳細を見かけることがない(自分一人だと利便性を考え分断設定を考えない)ため組織利用を意識してもらえると良いです。
GCPで悩んだ組織の考え方
ここ筆者の悩んだところをご紹介します。GCP上で組織を階層的(ディレクティブ)に考えると、
「会社」 - 「部署」 - 「ヒト (役割)」
このようになります。上位の「会社」にあるポリシーは、「部署」や「役割」へ引き継がれる事になります。そして全てのサービス(ソリューション)はプロジェクトという単位を使って束ねる事ができます。ヒトはアカウント自身であって、付与された役割でその権限やできる作業が変わります。
まあ、ありそうというか、フムフムと考えておりました。ここに実際利用時に出現する、「プロジェクト」という概念が登場して「分からない」が現れました。プロジェクトには、利用するサービスを束ねることができますが、最初用途が分からず混乱していました。
プロジェクト = 完成させたいアプリケーション
と捉えることで納得できました。
「プロジェクト」 - 「(GKE など)システムを構築するソリューション群」
これを踏まえて、利用する全体としては
「会社」 - 「部署」 - 「プロジェクト」 - 「ソリューション」
この形でようやく腹落ちとなりました。あれ、役割は?とお気付きになると思いますが、役割はヒトに結びつき、このプロジェクト内の立ち位置によって決められた作業範囲を制約する感じですかね。
今後は
業務や自分の時間の中で、特定ソリューションをよく使うので専門性のあるProfessional 認定資格に興味が出てきますね。そして、自分が普段使わないソリューションのProfessional 含めてフルバッジの方を見ると、尊敬の目で見るようになりました。
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