見出し画像

Google I/O 2021 Day1 Review

画像引用元 : All Images by Google / YouTube

さて、IT屋だとこの季節は心躍るイベント盛りだくさん、あれこれ眺めてニヤニヤしているYoukeyです。

今回は 太平洋時間 5/19 に開始された Google の開発者向けイベントであるGoogle I/O 2021が開催されています。(執筆時)

昨年2020年は COVID-19の影響があり関係者全員の安全配慮のため、またその支援に尽力するためオンライン含めて Google I/Oは未開催でした。そのため、2021年は2年振りの開催となります。 

基調講演の中でも、気になったモノをいくつか集めてみました。

画像2

 冒頭

画像1

Pichai 氏をオンラインで見るのは非常に久しぶり(筆者だけか)で、今年はマウンテン・ビュー(Mountain View)からのライブ配信でした。圧倒的なGoogleオフィス感で、自然あふれる穏やかなステージになっています。周囲の人(社員かな?)がGoogle色のマスクをして見守ります。

COVID-19に関して、検索エンジンではコロナが検索され、Googleはインドやブラジルの状況を憂い、世界への支援を宣言しました。Google mapはEco friend routeとして進化や、日本国内の支援に触れます。なんと日本では、コロナ禍で児童の40%がChrome bookを使ったのだとか。

この一年はGoogleとしてもたくさんの変革があったのか、私も愛用しているリモート会議で必須のGoogle Meet 関連。簡単な投票からドキュメントを表示したり、AI を使ったNoise Cancelingの取り込んでいる話。

気になるLaMDA

画像3

凄いとか、そういう言葉よりあんぐりと口を開けてしまった、LaMDAというAIアシスタント。そしてピチャイ氏の横に何故か、星。冥王星だそうです。

画像4

出来れば基調講演動画を見てもらいたいですが、これは「成りきって」会話ができるAIアシスタントです。画像では冥王星になりきってます。

宇宙船 New Horizons(2006年に米国が打ち上げた宇宙船)がやって来たんだ
> めっちゃエキサイティングだよね
New Horizo​​nsは、私に会えてとても興奮してたよ。また、私はこれまで近くで見られたことがなく(冥王星の至近撮影は初)、私の映った写真を撮影して送り返していたよ。

そんな感じ。え? それってごっこ遊びレベルを超え、もう人格を感じてしまうレベルです。3歳児レベルの英語力しかない筆者でも、流暢なのがわかるし、聞き取りやすかった。このセクションは他にも紙飛行に成り切ったりと、一見の価値ありです。

Secure by default(基礎的な状態で安全)

Appleのイベントでも、クローズアップされたセキュリティ関連の話。いまだに12345678とかpasswordいった脆弱なパスワードが利用される現実と、Chrome/Android OSではPassword Managerというサービスが強固なパスワードを提案し、自然と安全な作りを実現。Private by design という概念があり、Google Photoでは安全に配慮しプライベートな閲覧が出来るなど、アウトプットされていく。You are in Controlとして、制御されている。(解釈としては、大事にされている・守られている)

MUM (Multitask Unified Model)

技術トピックとして、気になったMUM。別にこれは単体で凄いのではなく、AI を使って複数の情報種別(テキスト、ビデオ、音声、自然言語など)を統合し、利用することでした。

スクリーンショット 2021-05-19 2.48.28

同じようにLaMDAと会話をしています。どうやら、この人は山に登ったことがあるようで、それを踏まえてLaMDAと会話。新しい靴が富士山の登山に会うのか聞くようです。

この靴で富士山は登れるかね?

の問いに答えたり、前回の登山との違いを答えたりとなかなか自然にできてる。写真理解、自然言語理解、発話など複合的な処理が同時に行われます。

AR

ここは少しずつネットでも話題になるので、ご存知の方も多いかと思いますが、3Dモデルの合成。テニスの大坂なおみ選手が200kmのサーブを打つモデルがこれまた日本ネタ。猫しか知らなかった筆者からすると、びっくりするぐらいパターンが増えた・・・

画像6

実例としては、ARを使ったナビゲーションのデモ。確かに画面と地図を何度も見比べたり、あってるのかわからずウロウロする事が多い筆者は、この機能には助けてもらえそう。

画像7

同様にビジネス的観点でも、バスケットボール選手の履いているシューズを写真からGoogle Lens を活用した検索シーンが紹介。

画像8

Android 12 とマテリアルデザイン

スクリーンショット 2021-05-19 3.22.12

Android 12は期待されていた通り、Beta1が当日リリースとなった模様

画像10

アプリケーションのLocation usageは綺麗な形で追跡性がありそう。この辺りはAppleを意識してか、Privateな保存や暗号化、履歴とトラッキングなどを説明がされました。

HealthとProject Startline

スクリーンショット 2021-05-19 3.47.32

期待され、着実に実績を積み上げている画像からガン検知への試み。医療的な側面もあるでしょうが、世界では大衆レベルでも期待されている模様。

3D体験としては、カスタムハードウェアだが、非常に高画質で立体的な対話ができる機器を見せてくれました。これは動画で見た方がいいです。筆者は最初人が普通にいるんだけだと思って何が凄いのか分からず。途中で違和感に気付き、びっくりして何度も巻き戻してみました。

スクリーンショット 2021-05-19 3.50.56

スクリーンショット 2021-05-19 3.51.04

人間の眼はもう、騙されます・・・

Sustainability


スクリーンショット 2021-05-19 15.17.24

最後のセッションとして、Sustainability(持続性可能性)として、New Canpus (オフィス)の将来像を掲げていました。日光や地熱などを利用し、電力使用量削減への挑戦を宣言しています。

Dragonscale solar panels って名前からも意志の強さを感じました。鎧みたいでかっこいい。

来年に向けて

スクリーンショット 2021-05-19 15.23.31

今年はコロナ禍のため、たくさんの人々が苦労した立ち向かった冒頭を受けて、最後は

来年もぜひ皆様に会えるよう願っています。お気をつけて

と言った言葉で締めくくっています。まだ2021は続きますが、是非来年も楽しいイベントになればいいと願っています。

基調講演としてはここまでですが、次のDeveloper基調講演も少しだけ触れておきます。

終わりに

さて今回はGoogle I/O 2021の基調講演で気になった部分をご紹介しました。普段筆者はGoogleの中でも、GCP (Google Cloud Platform)しか見ないため、今回は包括的にGoogleの取り組みが知る事ができて非常に楽しかったです。

この次の、Developers Keynoteの中で、これぞThe Googleと思ったのがJson Titusが放つ一言で表れていると感じました。

We are problem-solvers, drawn to hardest problems and using technology to tackle them.
>我々は問題解決者であり、最も困難な問題を牽引し技術を駆使して挑む

スクリーンショット 2021-05-19 4.18.12

(YouTubeの字幕も揃ってた)

またいいものが見つかれば、ご紹介させて頂きます。ご覧頂きありがとうございました。

Now work in


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?