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スタインウェイ?それとも二つ折りピアノ?

ボスニア・ヘルツェゴビナの首都、サラエボ市からZDRAVO!


泣く子も黙るスタインウェイ


海外引越で「グランドピアノ」を持参した知人がいました。
それも、スタインウェイ。
小型と言っても250キロ以上。
輸送中に破損してしまい、
怒りと失望をこらえて(隠しきれていなかった)、
引越し先で、知人は様々な手続きをしていました。

わたしは、地味に電子ピアノを持ち歩いていましたが、
それでも引っ越しはやや大変です。
「そこまでしなくていいのに!」というくらい、頑丈なクレイトを組まれたこともあれば、解体され、プチプチに包まれ、引越し先にデリバリー後の組み立ては私・・・とか。

「ネジ無いな。。。ペダルぐらつく」

従って、今回は、
鍵盤楽器は持参しませんでした。
「クラリネット」「フルート」「ウクレレ」のみ。
けど、
やっぱり、
指が寂しい!
鍵盤で何か弾きたい!

という欲望がどうにもこうにも収まらず、
日本へ1ヶ月帰国したときに買ってきました。


電子ピアノ 88鍵盤 折り畳み式

ニコマク NikoMaku 電子ピアノ 88鍵盤 折り畳み式 SWAN-X 白 ピアノと同じ鍵盤サイズ コンパクト 高音質 軽量 充電型 MIDI対応 ペダル ソフトケース 鍵盤シール 練習用イヤホン付き 一年間保証

すごいのです

真っ二つになる

のです。

白にしました。「北欧テイスト」とレビューに書いてあったのと、
黒は狭い部屋を、さらに狭くしそう・・無駄な重厚感を回避
88鍵あります

譜面台、ペダル、ヘッドフォン、カバーがついて2万円台。
さすがに、ペダルはレビューで評判が悪かったので、他を購入しました。

ペダル

ヘッドフォン

結構、嫌いじゃない。

耳にほわっと被さる感じ

エプロンのポケットに入れたスマホに装着し、英会話を聞きながら、お夕飯を作っています。(目的外使用)


反田恭平さんのGrowing Sonority

望ましい困難

毎週、サラエボにいても聞けるYouTubeにアップされるラジオ番組
反田恭平"Growing Sonority"
11月7日にオンエアされた#84
茂木さんが
「望ましい困難」という概念についてお話していました。

「困難があるから開花する才能」

とてもびっくりしたのが、

国際コンクールでは、
グランドピアノを、初めてその場で弾く人がいるとか、
ピアノを持っていない人ざらにいる。


反田さんも、モスクワ時代に、

紙鍵盤で練習

したことがあるとか。

そもそも論として。。。

日本人のピアノ学習者の多くは、
「ちゃんとしたピアノで弾かなければいけない、家にはピアノが普通にある。しかも、スタインウェイでしか弾いたことない」

「裕福な家庭の子弟が音楽教育には幸い」というイメージ。

けど、
外国人のピアノ学習者は、
普段、『良いピアノ』が弾けないから、コンクールに出て『良いピアノ』を弾きたいからという、モチベーションで出る人がいる。

反田さんは、外国人プレイヤーが、本番で最高に才能が開花する瞬間を見たことがあると仰ってました。


サラエボでクラッシック音楽

練習のために、

ピアノレンタルは、ほとんど不可能

と思われます。
まず、国内にあるピアノの絶対数が少ない。

ボスニア・ヘルツェゴビナの国立劇場は、首都のサラエボにあります。
歌劇団は素晴らしいです。

国立劇場ですら、コンサトートグランドピアノは、とても古いものだと客席からもわかります。

そして、
日本のように町中に楽器屋さんはありません。
市内に、とても小さなYAMAHAを見かけましたが、ギターやドラムなどは販売していましたが、ピアノを売っていませんでした。

楽器の購入や専門的な音楽教育を受けるなどは、飛行機で1時間弱のオーストリアやドイツに行くのだと思います。

最大公約数で生きる

日本のように、義務教育で専門的な音楽を学び、ノートが読めるようになり、鍵盤ハーモニカ、各種リコーダー、ギター、合唱をする国は稀有です。
以前、トルコ人から
「日本人は全員、ピアノ弾けるよね!」って言われたことがありました。
もちろん全員ではないのですが、
それにしても海外で音楽教育といったら、コンセルヴァトワールとか専門的になるのに、日本では公立の小中高等学校で、吹奏楽部など本格的に学べる機会がどの生徒にもあります。
そして、楽器も各学校に用意してもらえて、
スゴイです!

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