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ハンドメイド作家が意識したいブランディングについて

ハンドメイド作家として活動を続けていくために必要な戦略のひとつとして、『ブランディング』が挙げられます。「なにそれ?聞いたことない……」「私は好きな作品を作っているだけだから、そんなの必要ない」という方もいらっしゃるかもしれませんね。本記事では、リピート購入に繋がる『ファン』を獲得するために意識したい、ブランディングについてご紹介いたします。

ブランディングってなに?なぜ必要なの?

ブランディングとは、企業や個人、または商品やサービスなどが持つ独自の価値やイメージ、世界観を定めること。そして、そのイメージをお客様との共通認識にすることです。
ものすごく簡単にご説明しますと、「○○といえば、あの人!」というポジションを自分で設定し、アピールしていくこと、とも言えます。

売れっ子のハンドメイド作家の皆様は、ブランディングを活用してファンを獲得しています。あなたにも「○○といえば、あの人!」と思い浮かぶ人がいるのではないでしょうか。

「プラネタリウムに行くから、新しいアクセサリーが欲しいな……
宇宙みたいなレジンアクセサリーなら、あの人!」
「今年の夏祭りに着ていく浴衣にあうピアスが欲しいな……
浴衣にあう水引ピアスなら、あの人!」
といったように、普段からイメージをアピールしておくことで、あとから購入に繋がったり、リピーターになっていただきやすくなったりします。

また、あなたの世界観のファンを獲得することにより、「あなた”だから”買いたい!」と購入してくれるお客様にも恵まれることでしょう。
このようなファンを獲得できれば、価格競争で勝負しなくても、制作が追いつかずに予約が半年先、のようになってしまっても「あなた”だから”買いたい!」と思っていただける方にだけ、心を込めて制作に集中できるようになります。

では、具体的に「○○といえば、あなた!」の○○の部分を、一緒に考えていきましょう。

作りたいもの、好きなものを分析しよう


まずは、あなたが自分自身としっかり向き合い、コンセプトを決めていきましょう。
紙とペンでも、スマホやPCでもなんでもかまいませんので、まずは『自分が作りたいもの、好きなもの』を、どんどん書き出してみていってください。

好きな色や好きなイメージなども書き出していくと、より良いですね。
『レトロ』『シンプル』『キュート』『モダン』『クール』など、抽象的なイメージでも言葉にしてみると、自分の好きなものが分類できてくるかと思います。

作品に込めていきたい『こだわり』なども、言葉にしておくといいでしょう。

伝えたいイメージや、作品に込めていきたい価値観やこだわりは言語化できましたか?

ある程度まで言葉にできたら、その中から『あなたがお客様にどう見られたいか?どんなことを感じてほしいか?』を考え、コンセプトとしてまとめていきましょう。

ここで重要なのは、やらないことを捨てていくということです。
あれもこれも作りたいからと、『なんでも屋さん』となってしまうと、ハンドメイドマーケットでの商品ページもごちゃごちゃしてしまいます。
趣味での制作でしたら「好きなものを、好きなように、好きなときに」制作すればいいでしょう。しかし、ハンドメイド作家として長く活動していきたいのであれば、作家の仕事としての制作と、趣味の制作を分けていくことをおすすめします。

例えば、青色が好きでレジンでの制作が得意なら、それはそのままコンセプトにできます。青色で何を表現していくのか、など更に深堀りして考えていけば、より伝わりやすいコンセプトになりますよね。

統一感のある作品や世界観を作っていくことで、お客様にあなたが感じてほしいイメージを伝えていきましょう!

どんな人に作品を届けたいか考えてみよう

コンセプトが定まってきたら、そのコンセプトをどんな人に届けていきたいのかを考えていきましょう。「なるべくたくさんの人に手に取ってほしい」という想いでは、結局誰の心にも響きません。

例えば、音楽を聴いていて「この歌詞、まるで私のことを歌っているみたい……」と感じたことはありませんか?
それは、その歌詞を書くときに思い描いていた「届けたい人」にあなたが当てはまっているから、そのように感じたのだと思います。

ハンドメイド作品においても、届けたい人を定義しておくことは重要です。
女性向け、というだけでは範囲が広すぎます。同じ女性でも、価値観や行動パターンは違いますし、抱えている悩みや好みは人それぞれです。

どんな人にあなたの価値観や世界観を提供したいか、どんな人と共感したいのか、ぜひ考えてみてください。自分でも、身の回りの人でもいいので、その人がどんなことに悩み、どんなことで喜ぶのかを言葉にしてみましょう。
はじめは難しいかもしれませんが、だんだん『その人』がどんな作品に魅力を感じ、どんな言葉で共感してくれるのかが見えてくると思います。

「みんな」ではなく、「ただ1人」に向けて。「あなたのために作りました」という作品を一貫した世界観で提供し続けることで、あなたのブランディングが出来上がってきます。

ロゴ、パッケージなど、デザインに一貫性を持たせよう


コンセプトと届けたい相手が決まったら、ロゴやパッケージを制作してみましょう。
すでにハンドメイド作家として活動されている方は、どのようにそのデザインを決めましたか?

「見た目がおしゃれで可愛いから」という方も、「とくに決めていない」という方もいらっしゃるかもしれませんね。

メッセージ性を持たせたデザインや色使いを一貫して使用することで、よりあなたの世界観を届けたい人に伝えていくことができます。
ご自身で制作してもいいですし、難しい方はデザイナーにお願いしてもいいでしょう。

ココナラやSNSなどで探してみると、個人でご活躍されている方と繋がることができます。世界観に共感できる素敵な出会いがあるかもしれません。デザイナーの力量にもよりますが、ロゴや名刺、パッケージだけではなく、ホームページの制作まで一貫してお願いできますよ。
ご自分で制作するときも、制作を依頼するときも重要なのが、テーマカラーを決めることです。
ただ「なんとなく好きな色」でもいいのですが、納得感を持たせるためには色によって伝わるメッセージ性を利用するのが効果的です。伝えたいメッセージに近い色の中で、イメージに近い色を決めてみましょう。

できたら3色、多くても4色をそのブランドのテーマカラーとして設定し、一貫して使用するようにしてみてください。SNSの投稿にもデザインに統一感があると、ブランドとしての価値が更に高まりますよ。


まとめ

ここまで決まってくれば、「○○といえば、あなた!」への第一歩が踏み出せたのではないかと思います。ただ作品を購入してくれたのではなく「あなたの世界観が好き」と言ってくださる『ファン』ができたら、ブランディング大成功!

売れないからと低価格で販売し続けていれば、いつかは限界がきてしまいます。ハンドメイド作家として活動を続けていくためには、『届けたい人に向けて価値のある作品』を一貫した世界観でアピールしていきましょう。そうすることで、「あなたの作品”だから”買いたい」と言っていただける方に作品を届けることができます。

ハンドメイド作家も意識したいブランディング。ぜひ取り入れてみてくださいね!

素敵なロゴや作品が制作できたら、SNSにもアップしてみましょう。CAT+v公式アカウントでもご紹介させていただけますと嬉しいです!ご紹介してもいいよ~という方は、各SNSのDMやコメントにてお気軽にご連絡くださいませ。

それではまた別の記事でお会いできますと幸いです。

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