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【シン・卯月絢華のシネマ馬鹿】Vol.26 ゴールデンカムイ

見に行った場所 TOHOシネマズ西宮OS
フォーマット IMAX
個人的評価 ☆4.3(Filmarksでの個人的評価)
備考 PG12指定


イントロダクション

実写化不可能と言われた野田サトルの大ヒットコミックをまさかの実写化。
主人公・杉元佐一を演じるのは『キングダム』シリーズでようやく(?)実写化大コケ請負人の汚名を返上した山﨑賢人。そしてヒロインであるアイヌの少女・アシㇼパを演じるのは最近ノッてる女優、山田杏奈である。実年齢を考えるとアシㇼパさんがBBAに見えるのだが……。
「実写化決定!」の一報を聞いたときに「流石にフェイクニュースだろう」と思ったら超極秘に撮影していたらしく、ロケは北海道の他に山形県や長野県、新潟県等で敢行していたとのこと。

配給は東宝ながら実写版『キングダム』シリーズのスタッフが制作に関わっているので多分よほどのことがない限り大丈夫だと思うが……?

あらすじ

二百三高地を生き抜いた軍人、杉元佐一。彼は北海道の地で砂金を探していた。しかし、いくら探しても大した砂金は見つからない。
そんな中、男が杉元にある「うまい話」を持ちかけてきた。その話とは「網走監獄から脱走した24人の囚人に刺青が彫ってあり、その刺青をつなぎ合わせるとアイヌが隠した金塊の在り処が分かる」というものだった。
喋りすぎた男は、杉元を始末しようとするが――そこにアイヌの少女が弓矢を放つ。少女の名前はアシㇼパといい、ある条件の上で杉元と行動をともにする。
早速、小樽で金塊の手がかりを探す杉元とアシㇼパは、花街で白石由竹という囚人と出会う。彼もまた刺青の持ち主であり、なんやかんやで杉元たちについていくことに。
当然だが、金塊を狙っているのは杉元一味だけではない。帝国陸軍の第7師団や新選組の生き残りもまた、金塊を狙っていた。
大いなる目的の元に動き出す男たち、最後に笑うのは誰だッ!?

個人的な感想

やりやがった!マジかよあの野郎ッ!やりやがったッ‼

今まで日本の漫画の実写化において一番の出来だと思っていたのは当然ながら『キングダム』シリーズだったが、本作は『キングダム』が作り上げたハードルを軽々と超えてきた。これは共同配給であるWOWOWの力もあるとはいえ上出来なのではないのか。(WOWOWが噛んでるが故に配信の芽がないのはネックだが)
アクションシーンは『キングダム』のスタッフが関わっているだけあってお墨付きだが、ギャグシーンや飯テロシーンに至るまでの完成度があまりにも高い。期待せずに見に行った分余計と完成度の高さに感嘆してしまったぐらい。ちなみに今回の料理は「リスのチタタプ」と「カワウソのオハウ(頭付き)」、そしてポストクレジットで出てきた「桜鍋」の3種類。

ネタバレ注意

※ここから先はネタバレを含みます。(ちなみにYJCは16巻まで読みました)
白石の手助けもあり二階堂兄弟の尋問から逃げ出した杉元。鶴見中尉の追っ手を振り切ってなんとか危機を脱することになった。
白い大地で「なぜ金塊が必要なのか」を杉元に問うアシㇼパ。その答えに、杉元は「愛する人の病気を治したい」と答えた。
そして、杉元とアシㇼパはさらなる金塊を探すべく旅に出た。――鶴見中尉や土方歳三の魔の手が迫っているとも知らずに。

というわけで本作はYJC1巻~4巻までしか実写化されていない。とはいえポストクレジットで『札幌世界ホテル編』(YJC5巻~6巻)の匂わせがあったので続編の撮影は既に入っているものと思われる。というか早く続編を見させてほしい。こんなに続編が待ち遠しい漫画原作の実写映画は『キングダム』や『東京リベンジャーズ』以来かもしれない。

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