アゲハとクロアゲハ

 

私が通っていた小学校に向かう通り傍にカラタチの木が 1 本植えてある(生えていた)家があり少し離れたところにミカンの木(丈は 1.5 m くらいかな)を 3 本ほど植えてある家がありました。

どっちもミカン科ですのでアゲハの中でもアゲハ(ナミアゲハ)とクロアゲハがやって来ます。


彼らがミカン科の葉しか食べない(食べられない)ことも、孵化してから 4 回(*1)脱皮して鳥のフンの擬態である白黒から緑の(通常は 5 齢)体になり 1 m くらいの樹なら 1 匹で丸坊主にするくらいの葉を食べることも知っていた私は、あるとき、

ミカンの葉っぱごと幼虫を持ち帰り育てることにしました。


学校の帰りにミカンの葉を採取する毎日。

日に日に大きくなってゆく緑のぷよぷよ。


何か大人しくなったと思ったら自分の体を架ける場所を探して蛹になりました。


ある朝、灰色(木の幹色)だった蛹が透けてきて黄色と黒の色が分かるようになってます。 そう、羽化します、たぶん今日。

深く考えずにそっとその仔を携えて私は学校に行き、…

出てきた仔にちょっかい出さない出されないようにして、…

ちゃんと翅を伸ばせたその仔は外に飛び立ってゆきました。



今ならいろんな意味で考えられませんけど半世紀前の日本の町や村はそんなものでした。

産まれたのが当時で良かった。 今なら 100 % ついて行けない自信がありますもん。



ただ。

真似しないでね、羽化途中の蝉や蝶は少しでも触れただけで翅がきちんと伸ばせなくて飛べなくなりますから。


そうそう。

アゲハの幼虫は不用意に触ったりすると 「ツノ」 出します。 匂いだけですけどあれ、触れるとちょっと洗ったくらいじゃ匂いが落ちませんから。

怒らせないように引き剥がすにはお尻をさすってからお尻側から剥がしてゆくと大人しく指に乗ってくれます。 触っているうちに発見しました。

無抵抗で引き剥がされるサマが かわいくてスキです。 ww

最終齢の幼虫はアゲハもクロアゲハも緑に赤っぽい目の模様ですがクロアゲハのほうが少し緑が深いです。 あと、「ツノ」 はアゲハが橙色でクロアゲハは赤色です。



見分け方なんか教えてどーすんのよ ? ww

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

*


二伸

都合何回脱皮するんだっけ ? の確認のために検索してましたらすごいもの見つけました。

過齢幼虫の誘起要因に関する研究

これは知りませんでしたよ。 すごい。


*1: だから栄養状態が良ければ 4 回、ということですね。

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