「うちの母ちゃんかと思いました」「酒飲んだのかな」行き倒れるように眠る猫の姿にドキリとさせられる
室内で飼っている猫がヘソ天をしているのはよく見る光景ですが、屋外で仰向けになったままぐったりと倒れている猫を見かけたら…ネコ好きな人でなくとも心配になってしまうことでしょう。
先日、数人で植物園を訪れたXユーザーの湯浅政明さんは、券売所で切符を買って園内に入ったところ、一匹の猫ちゃんを発見。
最初は草の上に落ちているタオルの様な平べったい物体がおぼろげに目に入ってきたそうですが、道に2本の足が投げ出されているのを確認したことから「もしかして猫の死骸かもしれない」と思ってドキリとしたと言います。確かに遠目にパッと見た感じでは動かない生き物のような存在感。焦点を合わせたくないような不穏な空気が漂っているようにも見えます。
それでも勇気を出して近づいてみると、しっかりとした体つきの猫が仰向けになった状態であることが分かり、胸で呼吸していることも確認できたことからホッと一安心した湯浅さん。寝ていると言うよりは「行き倒れている」と表現した方がしっくりくる光景ですが、当の猫ちゃんはとてもリラックスした表情のまま寝ていて、ちょっと伸びをして体勢を変えてからまた寝始めたのだそう。
植物園の入口付近という人通りがありそうな場所でこれほど眠りこけるとは、たまたま油断していたのか、それとも人馴れしている猫なのか。
湯浅さんが予想していたのは前者で、「近づいたら直ぐに起き上がって逃げるのだろう」と思っていたそうですが、近づいてみても全く起きる気配がない猫ちゃん。お腹を撫でられると流石に目を覚ましたものの、撫でている人の顔を確認したら、また直ぐ眠ってしまったのだとか。
信じられないくらい無防備な猫ちゃんですが、もしかすると具合が悪いという可能性もあるため、このまま放置しておいて良いのかは判断に迷いそうな状況。湯浅さんも「ひょっとしたら病気でぐったりしてるのかも」と最初は不安に思ったそうですが、寝ている姿を見ていて特におかしいところは感じられなかったと言います。
「特に仰向けで寝ていたというのが、具合が悪い様に思わなかったポイントかもしれません。」
園内は猫の天敵となるような生き物もおらず、後ろには猫を構いたそうな人たちが控えていたことから場所を空け、植物園をひと回りすることにした湯浅さん一行。
そして再び入口に戻ってきた時には、近くにある券売所のドアが開け放たれ、猫ちゃんの姿もありませんでした。もしかすると、スタッフさんに起こされてご飯でももらっていたのかも知れませんね。
今回インタビューに応じてくれた湯浅政明さんは、自身でも猫の飼育経験がある愛猫家。
実際に猫を飼ってみると、以前、猫に抱いていた印象とは異なる面があったようで、「猫は犬よりも人間との距離があって、かまってちゃんにならないツンデレな性格だと思っていましたが、犬の様にベッタリにもなるところが意外でした」と、一緒に暮らしてみた感想を吐露。
また、植物園で無防備に寝ていた猫ちゃんに対しては、「暑さに気をつけて、もう少しキチンとした所で休んだ方が良いです。具合悪い時は虚勢を張らず長生きして下さい。」と心優しいメッセージを寄せてくれました。
取材協力:湯浅政明(@masaakiyuasa)さん
記事転載元:https://cat-press.com/cat-news/yukidaore-cat