好き嫌いのレッテル。

相変わらす、お昼休みのランチは
ちゃんと午後の仕事のエネルギーに
なるような、タンパク質と野菜とが
とれるような、胃腸に刺激的じゃないもの、
そんな食事をとお店に入ると探してしまう。

今日は無性にカフェオレが飲みたかった。
生理前になると摂りたいものが変わる。
カフェオレとかコーヒーが
飲みたくなったら、
あ、そろそろ生理かなと思う。
普段は飲まないので、余計に分かる。
管理アプリでも生理日を確かめてはいるが、
身体や気持ちの変化で先に気づくのだ。

なので、正しき食事とはこう、という
思い込みを捨てて、
カフェオレとチーズクリームの
ベーグルにした。それで良い。

子供の頃から好き嫌いのあるタイプで、
まず野菜類がダメだった。
特にネギ。
子供の頃はきちんと出された野菜を
食べられないことで、
悪い子扱い、わがまま扱いされて苦しかった。
給食の時間なんか地獄。

なんで昭和のあの時代の先生は、
給食に出されたものが、どうしても
まずくて食べられない子達を、
教室の後ろに集めて、冷めてさらに
まずくなったおかずなどを食べるまで、
遊んじゃダメ、みたいな晒し者を
作りたがったんだろう。

デブで不潔そうな女の子とかと
一緒に後ろに寄せた机に座らされて、
ただ食べられないおかずを前に居た。
なんで私がこんなデブでおうちでも
ちゃんとした食事やしつけを
されてないと思われる、
清潔な服や髪を与えられてない家庭の子と
一緒くたにされなきゃいけないんだろう、と
二重の屈辱を味わっていた。

今思えばものすごく偏見に満ちた
子供の思考なんだが。
その太った女の子は、でも、笑ってた
気がするなぁ。

結局、冷めた給食は食べされられたのか、
授業が始まるからと下げることを
許されたのか、覚えてはいない。

好き嫌いがあることを責められる、
いけないこと、という刷り込みは
結局、誰かと暮らすとあぶり出される。
一人暮らしのときは、思い出さなかった。
何を食べるか、作るかは自分の思うまま。
自由だった。

自分で食べられるものを選んで、
自分で好きなような味付けや調理をして
食べられる自由。
誰かに眉をひそめられたりしない、自由。

結婚して、正直困ったのがやっぱり
毎晩の食事作りだった。
共働きだから、先に帰った方が作るでも
良かったけど、旦那さんは基本遅い。
おのずと私が担当になる。

というか、何度が旦那さんが作って
くれたけど、私の好みの触感や味付け
ではないわけで、食べ難くて、残すのも
申し訳なくて、食欲がわかなかった。
そんな思いをするなら、自分好みの
料理を自分が作った方がマシ、と。

でも、私の好き嫌いのせいで、
本来彼が食べたいものが摂取できてない
のではないか、栄養が偏るのでは、
しいては病気になったり寿命に
影響するのでは、と心配でならない。
なるだけ、野菜を入れて、肉も魚も
バランス良くしてるつもりだが。

時々、ネギを買って旦那さんだけに
出したりするが、
私からしたら毒みたいなもんで、
美味しそうに食べる旦那さんの様子を
懐疑的な目で見てしまう。
本当に美味しいの?なんて。

つい何年か前に知ったのだか、
ネギにもアレルギーがある人がいて
普通らしい。
なんだっけ、何とか酸とかいう成分が
ダメという。
ああ、だから私は何度か食べてみたけど、
えずくぐらいに不味くて、無理だったんだ
と納得。

子供のときに、野菜でも成分が無理な
場合もあるよ、大人になったら食べられる
ようになる野菜もあるよ。
それまでは他の野菜や食材で栄養摂れれば
オッケイだよね、って親や先生に
寛容に言ってもらえてたら良かったな。
十把一絡げに、食べず嫌いのわがままな子、
っていうレッテルを貼るんじゃなくて。

あのデブで不潔そうな、笑ってた女の子。
あの子もアレルギーとか、体質的に
合わない食材がいっぱいあったのかも
知れない。

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