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伊達ハーフマラソンのコースで秋を楽しむ

#ランニング記録
  2019年9月25日、晴れ、気温18℃、風やや強し。走らないという選択肢はない絶好のコンディション。膝の痛みはコンプレッションパンツでごまかして、伊達ハーフマラソンのコースを下見に出かけた。ダイエットで始めたジョギングだったが、思いのほか楽しく、すっかりはまってしまった。だんだん欲が出てレースに出ようなどと無謀な計画を立てていた。

 出発は9:00、レースではないから秋の風情を感じながら、ゆっくり走る。最初の3kmは街中をジョギングしながらウォームアップ、そこを過ぎるとサイクリングロードが待っている。水田の中を通る6kmあまりのゆるやかな登りで廃線になった鉄道跡を舗装したものだ。正面に有珠山と昭和新山を見ながら、1.5kmほど走ると長流川を渡る橋がある。橋の上が最初の休憩地だ。川面を渡る風が熱くなった体に心地よい。

 いつも思うのだが、走りながら見る風景はひと際美しく感じる。車窓から同じ景色を見てもこんなに感動しないから不思議だ。この景色は走っている人間だけが堪能できるご褒美だと思う。

 例年なら、多くのランナーや自転車が行き交う時期だが前にも後ろにも人影がない。道の両側に生えるススキも寂しそうだが、人がいないとクマが出没するというからちょっと怖い。オフシーズンではあるが働き者の幽霊なんかも出たらどうしようなどと考えて、知らず知らずのうちに足の動きが速くなる。 

 サイクリングロードのゆるやかな登りを走り終えたら、トンネルに向かう急な登りがあった。想像していたよりもはるかに辛い。体力を消耗したあとのだめ押しで、絶望的な気持ちになる。「自分で走ってみろ馬鹿野郎」と全人類に悪態をつきながら登った。「もうダメだ」と思ったときに怒りがわいてくるのはアドレナリンが分泌されるからだろうか。快調にとばす予定だった下りにさしかかったときはもう足が動かなかった。
 最後にコースを間違えて結局完走できなかった。

 2020年の伊達ハーフマラソンはコロナのために中止され、やる気もどこかへ行ってしまった。私には無理。

 


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