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人気漫画を映画化する際には実写映画ではなくアニメ映画でもいいのではないか?

皆さんのなかにも人気の作品が実写映画になると観に行かれるという方もたくさんいるのではないかと思うのですが、個人的にはこの『実写映画』に関してはほとんど観に行かないのですね。

というよりも私は基本的には映画は観ないのですが、それでも近年思うのは人気の漫画を映画にする際には安易に実写映画にするのではなくアニメ映画にしてもいいのではないかということなのです。

近年は映画業界が苦戦しているのか人気漫画や小説を映画化した作品が以前と比べて非常に増えたような気がするのですが、それでもこのような漫画や小説を映画化した作品の多くは『実写映画』となっており、アニメ映画はほとんどないのではないかと思うのです。

近年で記憶に新しいのは超人気漫画『キングダム』の実写映画となっているのですが、同作品も人気の漫画を実写映画化した作品となっているのですね。

そしてこのように人気の漫画や小説を映画化する場合には実写作品が非常に多いということが分かるのですが、個人的にはこのような漫画や小説を映画化する際には『実写映画』にこだわらなくとも『アニメ映画』にするということを考えてみてもいいのではないかと思うのです。

漫画や小説を映画化するとなると大半の方は『実写映画』をイメージされるのではないかと思うのですが、個人的にはこれは少々考えてみてもいい点ではないかと考えており安易に実写映画化するのではなくアニメ映画化を検討してみてもいいのではないかと思うのですね^^;

そして今回の記事ではそのようなテーマについて見ていきたいと思うのですが、皆さんは漫画や小説を映画化するという際には実写映画とアニメ映画どちらがいいと思われているでしょうか?

もちろんなかには実写映画化したほうがいい作品もあることだと思うのですが、個人的にはその一方でアニメ映画にしたほうがいいのではないかと思う作品もあるのです^^

人気漫画の映画化には実写映画が多い理由

映画1

近年は人気の漫画や小説を映画化するという風潮が以前と比べて強くなったような気がするのですが、個人的には驚きだったのが漫画『約束のネバーランド』が実写映画化されることになったということなのですね。

皆さんのなかには同作品を見たことがないという方もいるかもしれないのですが、同作品は簡単に説明すると鬼に食べられるために育った子供たち、通称『食用児』が管理者であるママ(食用児の管理者であり子供たちからは「ママ」と呼ばれている)や鬼たちを欺いてその施設(食用児を育てるための施設)から脱却しさらに世界を変えるという物語となっているのですが、同作品は連載後すぐに話題となり掲載されている『週刊少年ジャンプ』の看板作品となったのです。

まぁこのように同作品はジャンプの看板作品として知られ非常に人気のある作品となっているのですが、それでも同作品を読んだ方であれば分かることだと思うのですが、同作品は世界観が独特すぎて正直あまり実写映画には向いていない作品であると言えるのではないかと思うのですね。

確かに漫画としては人気があることだと思うのですが、それでも実写映画に向いている作品であるとは言えず素人目から見ても実写映画にして人気が出るような作品とはなかなか思えないのが実際のところなのです。

しかし同作品は浜辺美波さん主演として映画化されることが発表され2020年12月に映画が公開される予定とのことなのですが、このような状況を見ると近年の映画業界というのは「実写映画化したら面白いと言える作品を映画化する」のではなく「ただ単に話題になった作品を映画化する」という傾向にあることが分かるのではないかと思うのですね。

そして私が思うにはこのような近年の映画業界のあり方にイラ立たれているという方も少なくないのではないかと思うのです。

まぁ確かに好きな漫画が実写映画化されてもその完成度が低く面白くなければ原作ファンとしてはショックということになるかもしれないのですが、それでは一体なぜこのような映画化してもそれほど面白いとは思えないような作品が映画化されることになっているのでしょうか?

その理由として言われているのが漫画の時点で人気があり話題性のある作品を映画化すると、例えその映画が面白いもにならなくとも原作の段階で漫画の知名度が高いことから多くの方が映画館に足を運び“商業的には”成功しやすくなるからということなのですね。

まぁこの点に関しては今回の記事ではそれほど詳しくは見ていこうとは思わないのですが、とにかく原作の段階で漫画に人気があり話題性があると例え映画が面白くなくとも多くの方が映画館に足を運ぶことになることから“商業的には”成功しやすくなると言われているのです。

そのような経緯から実写映画化したら面白いか否かにかかわらず漫画の時点で人気があり話題性のある作品を映画化しようという風潮ができているということなのですが、それでも個人的に思うのは何もあらゆる作品を実写映画にしなくともアニメ映画でもいいのではないかということなのですね^^

個人的には小説に関しては決してそのようには思っていないのですが、その一方で人気漫画を原作とした映画に関しては必ずしも実写映画にしなくともアニメ映画でもいいというケースも多いのではないかと思うのです。

例えば2019年に上映された映画『キングダム』は興行収入57億円と大ヒットを記録したのですが、同映画は当然ながら人気漫画『キングダム』を原作とした映画であり、同作品を山崎賢人さん、吉沢亮さん、橋本環奈さん、長澤まさみさんなどの豪華キャストを集めて映画化された作品となっているのですね。

このように改めてみると凄いキャストだな‥‥と惚れ惚れしてしまうのですが、個人的には同作品を映画化した際にも必ずしも実写映画にしなくとも『アニメ映画』という選択肢があっても良かったのではないかと思うのです。

もちろん現時点で実写映画が大成功したとして知られているため同作品に関してはこれでよかったと思うのですが、私が主張したいのはこのような人気漫画を映画化する際には安易に「実写化する」と考えるのではなく「アニメ映画にしてみてもいいかも」と考えてみてもいいのではないかということなのですね。

それではなぜ私が実写映画ではなくアニメ映画を推しているのかということなのですが、その理由は「人気の漫画が綺麗な作画で映画化されれば観たいと思う人がたくさん出てくると思うから」となっているのです。

そもそも一体なぜ『キングダム』のような人気漫画が映画化する際には当たり前のように『実写映画』になっているのかということなのですが、私が思うにはその理由としては主に以下のようなものがるのではないかと思うのですね。


1.人気の役者を起用することでそのファンが集まるから
2.ストーリーを原作と被らないようにするため
3.アニメ映画は低年齢層が観るものであるという印象があるから

私が思うに人気漫画を映画化しようとする際に当たり前のように『実写映画化』される理由としては主にこのようなものがあるのではないかと考えているのですが、ここからは1つずつ見ていきたいと思います。

まず1つ目は『人気の役者を起用することでそのファンが集まるから』というものとなっているのですが、これは当然人気の役者を起用することによってそのファンを取り込もうとするということなのですね。

例えば恋愛作品では男性であれば平野紫耀さんや山崎賢人さん、女性であれば有村架純さんや広瀬すずさんを起用すれば彼らのファンが「映画を観たい!」と思い映画館に足を運ぶことになることでしょう。

そのような経緯から人気の役者を起用することによってそのファンを取り込むことができるというメリットがあるということなのですね。

続いて2つ目『ストーリーを原作と被らないようにするため』というものとなっているのですが、例え原作と似たようなストーリーにしたとしてもアニメではなく実写であればそこに既視感はなく新鮮味があるのではないかと思うのです。

例えば人気漫画をただ単にアニメ映画にした作品であれば原作漫画のファンの方からしてみれば既視感があることから、あまり観たいと思えない、すなわち映画に魅力を感じないということになってしまう可能性があるということなのですね。

そのような経緯から漫画を映画化する際には同じストーリーでも観客に原作とダブっているという印象を与えないようにするためにアニメよりも実写のほうが選択されているのではないかということです。

それでは最後に3つ目について見ていきたいと思うのですが、3つ目は『アニメ映画は低年齢層が観るものであるという印象があるから』というものとなっています。

これはかなり個人的な見解となっているため申し訳ないのですが、個人的にはアニメ映画というものは基本的には年齢の低い層が観るものであるという印象があるのではないかと思うのですね。

そのような経緯から映画を製作する側からしてみれば幼い年齢層しか集めることができないアニメ映画よりも、子供から大人まで魅力を感じることができる実写映画を製作したいと思ってしまうものなのではないかと思うのです。

もちろん『君の名は。』『天気の子』のような新海誠監督の作品や、そのほかにもジブリや『名探偵コナン』などに関しては子供から大人まで楽しめるアニメ映画となっているのではないかと思うのですが、その一方でやはり『ドラえもん』『ポケモン』『妖怪ウォッチ』のような作品は基本的には低年齢向けとなっていることからやはり『アニメ映画=低年齢を対象とした作品』という印象があるのではないかと思うのですね。

そのような経緯から映画を製作する側はより多くの方から好まれるような作品を作りたいと思うことから、アニメ映画ではなく実写映画を作ろうと思うことになるのではないかと思うのです。

人気漫画を映画化する際にはアニメ映画を検討してみてもいいのではないか?

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ここまで人気の漫画を映画にしようとした際に実写映画が多いということについて見ていったのですが、やはり私が思うには人気漫画を映画化する際にはアニメ映画よりも実写映画のほうが絶対にいいと思われている方が非常に多いのではないかと思うのですね。

そもそも映画化されるような人気の漫画に関してはすでにテレビでアニメが放送されているケースも多いことから、自然と映画化の際にはアニメよりも実写が選ばれることになるのかもしれません。

しかし私はこのような風潮には以前から少し疑問を抱いており、人気の漫画を映画化する際には安易に『実写映画』と考えるのではなく『アニメ映画』を検討してみてもいいのではないかと思うのですね。

皆さんのなかにはもしかすると「人気の漫画を映画化する際には絶対にアニメではなく実写が良い!」というふうに思われる方もたくさんいるかもしれないのですが、それでも個人的には本当に面白い漫画であればアニメ映画でも十分ヒットすることになるのではないかと思うのです。

そもそも邦画に限定して考えると以前から日本国内では実写映画よりもアニメ映画のほうが人気があると言える状態にあり、2015年からそれぞれの年の邦画の興行収入トップ5を見てみると2015年、2016年は『実写映画1本、アニメ映画4本』、2017年は『実写映画2本、アニメ映画3本』、2018年は『実写映画3本、アニメ映画2本』、そして2019年は『実写映画1本、アニメ映画4本』となっているのですね。

このようにして見ると実は邦画に限定して考えると興行収入のトップ5に名を連ねているのは基本的には実写映画よりもアニメ映画のほうが多く、いかにアニメ映画の人気が高いのかがよく分かるのではないかと思うのです。

ちなみにヒットしているアニメ作品の内容としては毎年必ずランクインしているのが『名探偵コナン』となっており、次いで人気の作品が『ドラえもん』と『妖怪ウォッチ』、そのほかの人気作品としては『ONE PIECE』や『ドラゴンボール』、『ポケットモンスター』、『バケモノの子』などとなっているのですね。

また当然ながら新海誠監督の作品はいずれも興行収入トップとしてランクインしており、2016年は『君の名は。』が邦画洋画合わせて興行収入1位、2019年は『天気の子』がこれまた邦画洋画を合わせて興行収入1位に輝いています。

その一方で興行収入でトップ5入りを果たした実写作品としては『コード・ブルー』『銀魂』『万引き家族』『君の膵臓をたべたい』『キングダム』などとなっており、これらの作品が2015年から2019年の間に興行収入のトップ5にランクインしているのですね。

このようにして見るといかにアニメ映画が国内では人気なのかということが分かるのではないかと思うのですが、これはテレビとはまったく逆の状態と言っていいのではないかと思うのです。

テレビでは基本的にアニメの視聴率がドラマの視聴率を上回ることなどそうなく、基本的には多くの方がアニメよりもドラマを見られるのではないかと思うのですが、その一方で映画に関しては基本的には実写映画よりもアニメ映画のほうが人気が高いという状態となっているのですね。

それでは一体なぜこのような状況が生まれるのかということなのですが、個人的には実写映画よりもアニメ映画のほうが人気の理由は「1時間半~2時間という短い時間の間に非常に満足のいく作品を作ることができるから」ではないかと考えているのです。

例えば『名探偵コナン』などの映画では作中で建物が大爆発したり、コナンがダイナミックな戦略を立て蘭(新一の恋人)を助け出したりするのですが、アニメ映画というのはこのように1時間半~2時間の間に起承転結をハッキリとつけ、非常に観客が満足いくような作品を作ることができるのではないかと思うのですね。

その一方で実写映画はやはりやれることが限られていることからなかなか1時間半~2時間の間に観客が満足するような作品を作ることができずに、その結果アニメ映画と比べてなかなか人気が出にくいということになってしまうのではないかと思うのです。

アニメ映画の場合には基本的にやれることは自由であることから映画の上映時間である1時間半~2時間の間にダイナミックな起承転結をつけ観客が非常に満足することができる作品を作ることができることだと思うのですが、その一方で実写映画に関してはなかなかアニメ作品のようなダイナミックな演出をすることが難しいことから1時間半~2時間の間で満足するような作品を作ることは難しく、その結果観客の多くはどこか満足することができないような状態になってしまうのではないかと思うのですね。

皆さんのなかにも普段のテレビに関してはアニメよりもドラマを見るものの、映画に関しては実写映画よりも新海誠監督の作品や『名探偵コナン』などのアニメ映画のほうが好きという方も少なくないのではないかと思うのです。

映画というのはドラマとは違って1時間半~2時間という非常に短い時間の間で満足するような作品を作らなければならないことだと思うのですが、実写映画の場合はその短い時間内で観客を満足させるような作品を作るのが非常に難しいのではないかと思うのですね。

その結果映画においては実写作品よりもアニメ作品のほうが人気ということになるのではないかと思うのですが、そのような経緯から個人的には人気漫画を映画化する際には安易に実写映画を考えるのではなくアニメ映画を考えてみてもいいのではないかと主張しているのです。

しかしこのように書くと皆さんのなかには「すでに漫画で一度見た作品を改めて映画にされても見る気にならないよ‥‥」というふうに思われる方もいるかもしれないのですが、個人的にはそのような方も“綺麗な作画”となれば映画を観ようと思うことになるのではないかと思うのですね。

例えば2016年には9月に上映された映画『聲の形』が興行収入23億円を得て、邦画の興行収入ランキングでは11位という記録を残したのです。

==以下引用==

 アニメ映画『君の名は。』(新海誠監督)が164億円を突破する大ヒットを記録している中、大今良時氏の漫画をアニメ化した映画『聲(こえ)の形』(山田尚子監督)も、公開6週目に突入した10月22・23日の週末でさらに動員を伸ばし、予想を大きく上回る興行収入19億円を突破した。23日時点での成績は、累計観客動員数146万4305人、興収19億1345万1500円。

引用元:アニメ映画『聲の形』興収19億円突破 ヒットに『君の名は。』あり

同作品は2016年9月に公開されたというのですが、その後は予想以上にヒットし最終的には興行収入23億円という記録を残したというのですね。

同作品に関してはそれほど有名なものではないことから知らないという方も多いかもしれないのですが、それでもここで注目すべきなのはそれほど有名というわけではない作品がアニメ映画化され大ヒットを記録したということなのではないかと思うのです。

『キングダム』や『約束のネバーランド』、『進撃の巨人』のような人気のある漫画であれば有名な役者の方をキャスティングすれば人気のある映画を製作することができるかもしれないのですが、その一方でこの『聲の形』に関してはそれほど有名な作品というわけではなく、さらに人気の役者が起用されたわけでもないことからやはり相当内容が良かったからこそ多くの方が同作品を観ることになったと言えるのではないかと思うのですね(ちなみに私は同作品の漫画を読んだことがあるのですが、内容は非常に面白かったです。またAmazonで見てみても同作品の評価は非常に高いことが分かります)。

それでは一体なぜこのようなそれほど知名度があるというわけではない作品がここまでアニメ映画でヒットしたのかということなのですが、私が思うにその1つには「好きな漫画が綺麗な作画によってアニメ化されると観たくなる人が多いから」ということがあるのではないかと思うのです。

『聲の形』は京都アニメーションによってアニメが制作されたのですがそのアニメは素晴らしいものであり、非常に絵が綺麗だったのですね。

そして確かに映画の内容は漫画とほぼ同じものでありアニメになったからと言ってその内容に目新しさはなく、むしろ漫画を読んだことがある方であればその内容は知っていながら映画を観ることになったのではないかと思うのですが、それでも自分の好きな漫画が綺麗な作画になってアニメ化されると観たくなるという方も多いのではないかと思うのです。

その結果同作品は漫画の内容をそのままアニメ映画化されたものであり、既視感のある作品であったにもかかわらず大ヒットを記録したのではないかと思うのですね。

そのほかにも例えば近年は漫画『鬼滅の刃』のアニメが作画力が非常に高いとして大ヒットしているのですが、同作品のアニメもまた漫画のストーリーをそのままアニメにしたものであるにもかかわらず世間では大ヒットしているのです。

このように私は本当に面白い作品というのは例えそのストーリーが漫画とダダ被りになったとしても作画力の高いアニメ作品となれば多くの方から観てもらえるのではないかと思うのですが、そのような経緯から人気漫画を映画化する際にはアニメ映画を検討してみてもいいのではないかと主張しているのですね。

確かに実写映画には実写映画にしかない魅力があり、さらにはアニメ映画にも欠点はあるかもしれないのですが、それでも基本的には実写映画よりもアニメ映画のほうが人気があるという傾向があることから考えても、安易に人気漫画を映画化する際には実写映画にしようと考えないほうがいいのではないかと思うのです。

例えば人気漫画『キングダム』の実写映画は大成功したのですが、個人的にはこれは何も実写映画にしなくとも非常に作画力の高いアニメ映画にしても上手くいったのではないかと考えているのですね。

当然ながらアニメ映画にしてしまうとすでに同作品を漫画で読んだことがあるという方からしてみれば既視感のある映画となってしまっていたかもしれないのですが、それでも『聲の形』や『鬼滅の刃』のように例えその内容を知っていたとしても作画力の高いアニメであればぜひ観てみたいという方も少なくないのではないかと思うのです。

まぁ『キングダム』に関しては例えアニメ映画で成功していたとしても実写映画のような興行収入57億円というヒットはしていなかったと思うことから同作品に関しては実写映画にして成功だったかもしれないのですが、その一方で安易に実写映画化せずにアニメ映画化を検討するような作品も出てきてもいいのではないかと思うのですね。

個人的には『キングダム』や『ワールドトリガー』などの作品を『鬼滅の刃』並みの作画力で映画化すれば大ヒットすることになるのではないかと思っています^^

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