人に似るのは良いことなのだろうか
「あんたはおばあちゃんに似たんだね。よかったね。」
先日、母からこんなことを言われた。
私は料理をするのが好きで、調子が良いときは、一日中台所に立っていても、飽きない人。
そんな話をしたときに、母から出た一言だった。
どうやら、祖母も同じだったようで、しかも片づけは苦手というところまで、そっくりらしい。
なるほど。けど、ほんの少しの違和感。
「よかった」のかな。
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祖母は私が22の時に、亡くなった。
年に2、3度。GWと盆と正月に会いに行くと、たくさんの手料理が振舞われた。
煮物、郷土料理、漬物。子供ながらに、祖母の料理は、どれも美味しかったのを、よく覚えている。
そういえば、母が手作りのミートソースを持っていった時、80歳になった祖母が、どう作るのだ、と聞いて、自分で作っていたこともあった。
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祖母に似て、「よかった」。
~~さんに似て、「よかったね」。
よく聞く、この言葉。
私の持論だが、誰かに似るということは、良い悪い、ではないと思う。
似ている、似ていない、その人に対して印象を抱く人それぞれが、自由に認識すること。
良い悪いは、それを伝えられた人(似ているね、と言われた人)が思うことであり、印象を抱いた側が、判断するのは、ちょっと違う気がする。
だから私は、こう返答した。
「よいか、悪いかは、わからないけども、嬉しいかな。」
素直に、思ったことを、伝えていこう。
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