イエスの言葉(マタイ5:22)

福音書のイエス・キリストの言葉。
その言葉に耳を澄まし、心の奥底に沈ませて、湧き起こる波紋を見つめる。

【マタイ5:22より】

「しかし、わたしは言っておく。兄弟に腹を立てる者はだれでも裁きを受ける。兄弟に『ばか』と言う者は、最高法院に引き渡され、『愚か者』と言う者は、火の地獄に投げ込まれる。」(新共同訳)

「しかし、わたしはあなたがたに言う。兄弟に対して怒る者は皆裁きを受ける。また兄弟に『愚か者』という者は、衆議会に引き渡され、『ばか者』と言う者は、火の地獄に落とされる。」(フランシスコ会聖書研究所訳)

「されど我は汝らに告ぐ、すべて兄弟を怒る者は、審判(さばき)にあふべし。また兄弟に対(むか)ひて、愚者(おろかもの)よといふ者は、衆議にあふべし。また痴者(しれもの)よといふ者は、ゲヘナの火にあふべし。」(文語訳)

「しかし、わたしはあなた達に言う、兄弟に腹をたてる者は皆、ただそれだけの理由で、天国の裁判所で罰せられる。兄弟に馬鹿と言う者は、最高法院で罰せられる。畜生(ちくしょう)と言う者は、火の地獄(ゲヘナ)で罰せられる。」(塚本虎二訳)

「だが私は言う、兄弟に怒る人々は衆議所にわたされ、<気違い>と言う人は火のゲヘナに処せられる。」(バルバロ訳)


【感想】
・人を怒ることで人の心が変わることはなく、また怒りは自らを毒する。
・まず自らの心の裡(うち)を省(かえり)みる。主は人の心を訪れる。
・心の扉を主に開く。キリスト者にとっての反省。
・ある場合には極端とも思われるイエスの言葉。突如突きつけられる挑戦。しかしそれは、人が心の中でイエスに手を引かれ、イエスの元に引き上げられ、そこから地を一瞥(いちべつ)させられる、恵みの機縁を練り出(いだ)すこともある。

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